たった「5日」で受注停止したスズキ「ジムニーノマド」 最新の納期は? 増産&受注再開も「いまだ年単位の納車待ち」続いている? 一部改良も実施された「5ドアモデル」 どうなっているのか
スズキ「ジムニーノマド」の受注再開から8ヶ月が経過した現在、販売状況などはどうなっているのでしょうか。販売店に最新情報を聞いてみました。
2026年8月現在も注文は可能。ただし納期は2年弱という販売店も
2026年1月15日、スズキは長らく受注停止が続いていた「ジムニーノマド」について、同年1月30日より注文受付を再開すると発表しました。
その後のユーザーの反響など、首都圏のスズキディーラーに問い合わせてみました。
2018年7月に現行4代目がデビューした小型本格四輪駆動車「ジムニー」シリーズ。軽自動車や小型車の小さな車体に、堅牢なフレーム構造やリジットサス、副変速機付きの高性能4WDを搭載し、大型クロカン顔負けの走破性を実現。
現行モデルでは四角いボディに丸目のスタイルとポップなカラーリングを採用したこともあり、近年のアウトドアブームも追い風となって、絶大な人気を誇ります。
ラインナップには軽自動車規格「ジムニー」および小型乗用車(5ナンバー)規格「ジムニーシエラ」がありますが、これに続く第3弾として、2025年1月にデビューしたのが5ドアロングボディの「ジムニーノマド」です。
長年にわたって望まれてきた5ドアボディのモデルということもあり、2025年1月30日に受注が開始されるやいなや、わずか4日間でおよそ5万台もの注文が殺到し、2月3日には受注停止となってしまいました。
この余波は大きく、イベント展示の中止をはじめとする、積極的なPR活動が自粛されることとなったのです。

この状況に対して、スズキは同年5月30日にはジムニーノマドの生産が行われているマルチ・スズキ・インディア社での現地生産を、7月より月間約3300台に増産すると発表しました。
ジムニーノマドは、インドのグルガオン工場で生産されており、日本に輸入されている「輸入車」という位置づけです。
JAIA(日本自動車輸入組合)が公表している「2026年5月度輸入車新規登録台数」によると、スズキの新規登録台数は4290台でした。同月前年が3127台であったことを考慮すると、対前年比137.2%です。
ちなみに、2025年1月から12月までの累計車名別輸入車新規登録台数は4万3266台であり、同時期の2024年の台数は5819台であることからも、爆発的に台数が増えていることが分かります。
もちろん、このなかには同じくインドで生産しているコンパクトSUV「フロンクス」や電動SUV「eビターラ」も含まれますが、この大幅な台数の増加は間違いなくジムニーノマドが一役買っている可能性が高いです。
とはいえ、膨大なバックオーダーも抱えていることに変わりはなく、新たな購入希望者もさらに増えているいっぽうであり…。
そこで発表されたのが、2026年1月30日より注文受付を再開するというアナウンスでした。
受注再開にあたり、納車順は申し込み順ではなく、混乱やトラブルを避けるべく、抽選で決定する方式が採用されたのです。
抽選期間は同年1月30日から2月28日までと設定され、スズキの公式ウェブサイトには「ジムニーノマド 受注再開ご案内ページ」が開設され、全国の購入希望者がエントリーを行いました。
また、この受注再開にあわせ、スズキはジムニーノマドに一部仕様変更(一部改良)を実施しています。
先進運転支援機能がアップデートされており、ACCも全車速追従機能付きとなったほか、車線逸脱抑制機能も標準化されています。これに伴い、フロントナンバーの上部にはセンサーが追加されており、若干のイメチェンを図っています。
このほかボディカラーに新色「グラナイトグレーメタリック」を追加するなど、細部の仕様変更や装備の充実なども同時におこなわれました。
通称「2型」とも呼ばれている、一部仕様変更後のジムニーノマドの車両本体価格は、AT車・MT車ともに292万6000円。登場直後のモデルよりも17万6000円から27万5000円の値上げです(いずれも消費税込み)。
では現在、販売店にはどのような反響の声が寄せられているのでしょうか。8月下旬に首都圏にあるスズキディーラーに問い合わせてみました。
「抽選販売後もジムニーノマドのご注文はお受けしております。中古車として流通している個体の大半がいわゆる『プレ値』で、それならば待ってでも新車を買おうというお客様が多くいらっしゃいます。
ご納車までの期間ですが、あくまでも目安として1年半〜2年とご案内しております。
抽選販売時にご注文いただいたお客様分の納車が完了すればもう少し短縮されるとは思うのですが…」
他のスズキディーラーにも問い合わせてみました。
「ジムニーノマド、ご注文可能です。抽選販売分のお客様へのご納車が完了してからのお届けとなるため、1年半〜2年ほどお待ちいただく可能性が高いです。
ときどきキャンセルが出ることがありますので、キャンセル待ちにうまく当たると、もう少しご商談の時期が早まる可能性が高いです」
デビューから1年半。街中でジムニーノマドを見かける機会も増えてきました。
そのいっぽうで、納車待ちのユーザーがたくさんいることも確かです。
根気強く自分の順番がまわってくるまで待てるとしたら…。ぜひ注文を入れてみてください。
Writer: 松村透
株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当。カーメディアの運営サポートや企画立案・ディレクションが得意分野。またオーナーインタビューをライフワークとし、人選から取材・撮影・原稿執筆・レタッチ・編集までを一手に担う。現在の愛車は、1970年式ポルシェ911S(プラレール号)と2022年式フォルクスワーゲン パサートヴァリアント。





































