人気コンパクトカー ホンダ「フィット」 vs トヨタ「ヴィッツ」の室内空間、燃費から価格まで徹底比較
燃費とパワーでハイブリッド車では「フィット」優位も、ガソリン車では「ヴィッツ」
フィットのエンジンバリエーションは、直列4気筒1.5リッター「i-VTEC+i-DCD」のハイブリッドシステムと、直列4気筒1.5リッターと1.3リッターの「i-VTEC」ガソリンエンジンをラインナップ。
ハイブリッド車は最高出力110PS/最大トルク13.7kgmのエンジンに、最高出力29.5PS/最大トルク16.3kgmのモーターが組み合わされ、エンジンとモーターを合わせた最大出力は137PS、最大トルクは17.3kgmです。燃費はJC08モード37.2km/L(4WD車は29.4km/L)になります。
1.5リッター車は最高出力132PS/最大トルク15.8kgmで燃費はJC08モード22.2km/L(4WD車は19.4km/L、RS Honda SENSINGの6MT車は19.2km/L、AT車は21.0km/L)です。
1.3リッター車は最高出力100PS/最大トルク12.1kgmで燃費はJC08モード24.6km/L(4WD車は20.2km/L、5MT車は21.8km/L)です。
一方、「ヴィッツ」は直列4気筒1.5リッターのハイブリッドシステムと、直列4気筒1.3リッターと直列3気筒1リッターガソリンエンジンの3種が用意されています。
ハイブリッド車は最高出力74PS/最大トルク11.3kgmのエンジンに、最高出力61PS/最大トルク17.2kgmのモーターが組み合わされ、エンジンとモーターを合わせた最大出力は100PSです。燃費はJC08モード34.4km/Lになります。
最高出力99PS/最大トルク12.3kgmの1.3リッター車は25.0km/L(Honda SENSING非装着車)、最高出力69PS/最大トルク9.4kgmの1リッター車は24.0km/Lとなっています。
両車ともどのモデルでも低燃費を実現していますが、燃費とパワーを考えるとハイブリッド車であれば「フィット」、ガソリン車では「ヴィッツ」1.3リッター車がわずかに優位です。
「ASV++」獲得の「フィット」とセーフティ・サポートカーS〈ワイド〉の「ヴィッツ」
先進安全装備について「フィット」は「HYBRID・S Honda SENSING」が平成29年度自動車アセスメントの予防安全性能評価において、最高ランクの「ASV++」を獲得。交通事故防止対策の一環として政府が普及啓発している「セーフティ・サポートカーS〈ベーシック+〉」(対車両自動ブレーキ、ペダル踏み間違い時加速制御装置)に該当しています。
「ヴィッツ」は「ASV+」ですが、「セーフティ・サポートカーS〈ワイド〉」(対車両自動ブレーキ、ペダル踏み間違い時加速制御装置、車線逸脱時警報、先進ライト)に該当しています。
カタログデータ的には「ヴィッツ」のほうが優れているように思えますが、「フィット」は「歩行者事故低減ステアリング」、「路外逸脱制御機能」、「車線維持支援システム」などの機能も備えていますので、総合的に安全装備は「フィット」のほうが優れているといえます。
もちろんそれぞれの機能の認識能力・制御能力には限界がありますので、機械の能力を過信せず安全運転を心掛けてください。