トヨタ「“新型”ランクルFJ」注文殺到で“受注停止”状態に? すでに「納期未定」で注文再開も未定… 全長4.5mサイズの新たな「最小のランクル」販売状況はどうなっている?
2026年5月に発売されたトヨタの「ランドクルーザーFJ」について、最新情報を販売店に聞いてみました。
納期未定の状態にあるトヨタ「ランクルFJ」。KINTOでは注文可能
2026年5月14日にトヨタの新型SUV「ランドクルーザーFJ(ランクルFJ)」がデビューしてから3ヶ月が経ちました。
ユーザーからの反響と納期状況について、首都圏のトヨタディーラーに話を聞いてみました。
トヨタの本格四輪駆動車「ランドクルーザー(ランクル)」シリーズは現在、フラッグシップモデルの「300」、質実剛健な「70」、中核モデルの「250」という3ラインナップで構成されています。そこに新たに加わったのが新型ランクルFJです。
日常での扱いやすさとオフローダーとしての性能を両立させ、「もっと気軽にランクルを楽しんでほしい」という狙いが込められています。
開発コンセプトに掲げられたのは「Freedom & Joy」。ユーザーそれぞれが多様なライフスタイルの中で自由に移動し、人生を豊かに彩るパートナーとなることを目指したモデルです。
新型ランクルFJのボディサイズは全長4575mm×全幅1855mm×全高1960mm、ホイールベース2580mmです。
ここで、ランクルシリーズの他モデルのサイズと比較してみましょう。
ランクルの長男にあたる「300」のボディサイズは、全長4985mm×全幅1980mm×全高1925mmです。次男「70」のボディサイズは、全長4890mm×全幅1870mm×全高1920mm。三男「250」のボディサイズは、全長4925mm×全幅1980mm×全高1925mm、ホイールベースです。
ボディサイズの数値で比べてみると、とりわけ300と250の大きさが際立つ結果となっています。
ランクルFJと250を比べてみると、ランクルFJは全長で350mm、全幅で125mm、ホイールベースで270mm、それぞれ短くなっていることが数値の上からも分かります。
最小回転半径も5.5mに抑えられ、250の6.0mと比較しても取り回し性は大きく向上しています。街中での扱いやすさはもちろん、狭いオフロードでの機動性にも配慮された数値といえます。

また新型ランクルFJの骨格には、300や250で採用された最新の「GA-F」プラットフォームではなく、ピックアップトラックの「ハイラックス」などで実績を積んできた「IMV」プラットフォームが採用されました。
実用向けのモデルで培われた強靭なラダーフレーム構造を受け継ぎつつ、最低地上高は240mmを確保しています。
悪路走破性についても、ランクルとしての基準を満たすよう設計されており、地上高とアプローチアングルは250と同等、デパーチャーアングルは250比でプラス15度を実現しました。
サスペンションはフロントにダブルウィッシュボーン式、リアに4リンクリジット式を採用。
タイヤの浮きにくさを示すホイールアーティキュレーションは70に匹敵する水準で、凹凸の激しい路面でも安定した走行が可能です。
パワートレインは、最高出力120kW(163馬力)、最大トルク246Nmを発揮する2.7リッターガソリンエンジンに、6速AT(6 Super ECT)を組み合わせた構成です。
燃費はWLTCモードで8.7km/Lと、現代のクルマとしては微妙な数値ではあります。
オフロード走行を支援する機能も充実しており、急な下り坂で安定した走行を支えるダウンヒルアシストコントロール(DAC)、登坂発進時の後退を抑えるヒルスタートアシストコントロール(HAC)、駆動力を適切に配分する電動リアデフロックといった電子制御システムが、ドライバーの安心感を支えています。
またフロントとリアのコーナーバンパーは取り外し可能な分割式となっており、損傷した際には該当部分だけを交換できるため、修理のしやすさにも配慮されています。
使い勝手の面では、2列シート・5人乗りで、6:4分割可倒式のリアシートを採用。
シートを使用した状態でも荷室容量795リッターという大容量のラゲージスペースが確保されました。
カスタム派のユーザーにとって魅力的なのは、あえて自由にカスタマイズできる余白を残した設計としている点です。
自分好みに仕立てられる純正パーツも用意されているため、サードパーティー製品も含めれば、オーナーの個性やこだわりを反映させたカスタムが楽しめそうです。
なお、新型ランクルFJの生産はタイのバンポー工場で行われるため、日本では輸入車という扱いになります。
グレード展開は「VX」の1グレードのみで、車両本体価格は450万100円(消費税込み)です。
発売から3ヶ月以上が経過し、街中でも少しずつ見かける機会が増えてきた感のある新型ランクルFJ、その後の状況について8月下旬に首都圏にあるトヨタディーラーに問い合わせてみました。
「お問い合わせをいただくことが多く、その都度お伝えしなければならないのは心苦しいのですが…。当店では受注停止の状態が続いております。受注再開についても現時点では未定です。
受注再開と同時にご商談可能な枠を確保していただくために、ご連絡を伺っております。
また、ごく稀にですが、キャンセルが発生することもあるので、その場合もご案内いたします」
他のトヨタディーラーにも問い合わせてみました。
「当店では受注停止です。(サブスクの)KINTOですと4〜5ヶ月、モデリスタ仕様だと4〜6ヶ月でご納車が可能です。
一部のボディカラー、「スモーキーブルー」「ブラック」「アッシュ」「オキサイドブロンズメタリック」はすでに枠が埋まってしまったため、オプションカラーの「プラチナホワイトパールマイカ」のみとなります。
こちらも枠が一杯になると受付終了となる可能性がありますので、早めのご検討をお願いいたします」
現時点で注文可能なKINTOを選ぶか、受注再開後の枠を狙うか…。非常に悩ましいところです。
Writer: 松村透
株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当。カーメディアの運営サポートや企画立案・ディレクションが得意分野。またオーナーインタビューをライフワークとし、人選から取材・撮影・原稿執筆・レタッチ・編集までを一手に担う。現在の愛車は、1970年式ポルシェ911S(プラレール号)と2022年式フォルクスワーゲン パサートヴァリアント。




































































