トライアンフ「Scrambler 1200 XC/XE」登場 クラシカルな姿に最新のテクノロジーを搭載

1885年に誕生したイギリスの「トライアンフ」は、その高い性能で当時から多くの支持を得ている老舗メーカーです。一時は衰退により幕を閉じた同メーカーは、1990年よりそれまでの伝統を守りつつもDOHC化したエンジンを搭載したニューマシンを発表し、復活を遂げています。

クラシカルな姿からは想像できない、最新鋭の技術を搭載

 2018年10月25日、トライアンフはバーチカルツイン・エンジン搭載の新型車「Scrambler(スクランブラー) 1200 XC / XE」を発表しました。

トライアンフが発表した「Scrambler(スクランブラー) 1200 XC / XE」

 既存のラインナップで使用されている1200ccのバーチカルツイン・エンジンをチューニングすることで最高出力90PS、トルク約11kgまで高められた「Scrambler 1200 XC / XE」は、オン/オフ問わないデュアルパーパス性能とクラシカルなスタイルの両立が図られたモデルで、クラス最高峰の最先端テクノロジーを搭載するモデルです。

 一見すると同社の「BONNEVILLE(ボンネビル)T120」をベースにしたかのように思えるこのモデルは、専用のフレームが使用されており、フロントにはショーワ製の倒立フォーク、リアにはフルアジャスタブルのオーリンズ製サスペンション、ホイールにはクラシカルなルックスと高強度を併せ持つサイドレーシング仕様のスポークタイプを装着。

 オールロード/オフロードに焦点を当てた「Scrambler 1200 XC」では547mm、オンロードでも優れた性能を発揮しつつ、究極のオフロード性能も兼ね備えた「Scrambler 1200 XE」ではさらに長い579mmのアルミ製ロング・スイングアームを備えることで、車高とサスペンションのストローク量を確保し、デュアルパーパスモデルならではの性能を発揮します。

トライアンフが発表した「Scrambler(スクランブラー) 1200 XC(左) / XE(右)」

 また、コーナリングABSやトラクションコントロールを搭載したこのモデルは、ロード/オフロード/レイン/スポーツ/ライダーの5種類のライディングモードを搭載。ライダーの好みや走行状況に応じて容易に切り替えることが可能となりました。

 さらにGoogleと提携することで、トライアンフの専用モバイルアプリから操作できる新しいナビゲーションシステムや、「Scrambler 1200 XE」標準装備の世界初となる一体型GoProコントロールシステム(走行中にカメラ操作が可能)なども備えた新型「Scrambler 1200」は、まさに“新世代スクランブラー”と呼ぶに相応しい内容です。

 カスタムの手始めとして便利な2種類のインスピレーションキット(純正カスタムパーツ・キット)や、80種類以上の純正アクセサリーも取り揃えた「Scrambler 1200 XC / XE」は、日本導入時期、メーカー希望小売価格については未定となっています。

【了】

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Writer: くるまのニュース編集部

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