ホンダ最高級「“大型ミニバン”」が2026年度内に“姿を消す”!? ディーラーに「駆け込み」相次ぐ!「すでに在庫がない…」「選択肢が絞られている」との声も!? 伝統モデル「オデッセイ」現場のリアルな反響とは!
2026年6月の半ば、一部経済紙などがホンダの上級ミニバン「オデッセイ」の生産を2026年度内に終了すると報じました。2025年11月に一部改良を実施したばかりだったこともあり、この報道は業界に衝撃を与えています。ホンダディーラー営業マンに、現場の反響を聞きました。
ホンダ最高級「“大型ミニバン”」が2026年度内に“姿を消す”!?
2025年11月に一部改良を実施して間もないホンダの上級ミニバン「オデッセイ」ですが、一部経済紙などが2026年度中に生産終了すると報じたことで、再び注目を集めています。
果たしてこの報道は事実なのか、ホンダディーラーの営業マンへ話を聞いてきました。
初代オデッセイは1994年10月、「1BOXカーの広い空間とセダンの快適さや走行性能を合わせ持つ新しいコンセプト」を掲げてデビューしました。
当時のホンダが提唱した「クリエイティブ・ムーバー(生活創造車)」の第1弾という位置づけで、スバル「レガシィツーリングワゴン」を筆頭にステーションワゴンが人気だった時代に、「ミニバン」というカテゴリーの快適性と室内空間の広さを日本市場に浸透させた立役者ともいえるモデルです。
その後、1999年に2代目、2003年に3代目、2008年に4代目、2013年に現行の5代目へと進化。2021年12月にはホンダ狭山工場の閉鎖にともない一度国内生産を終了しましたが、2023年4月に広汽本田汽車(中国)からの輸入車として復活を果たしています。
2025年11月6日に実施された直近の一部改良では、多くのユーザーからリクエストがあったという2列目大型ロールサンシェードが全グレードに標準装備され、日本初投入の新色「ダイヤモンドダスト・パール」も「e:HEV アブソルート EXブラックエディション」のカラーラインナップに追加されたばかりでした。
それだけに、今回の生産終了報道は、多くのユーザーとディーラーにとって驚きをもって受け止められています。

オデッセイのボディサイズは全長4860mm×全幅1820mm×全高1695mm、ホイールベース2900mmで、歴代モデルと同様の低重心プロポーションを特徴としています。
パワートレインは最高出力145馬力の2リッターi-VTECエンジンと2モーターハイブリッドを組み合わせた「e:HEV」で、モーターは最高出力184馬力・最大トルク315Nmを発揮し、WLTCモード燃費は19.9km/L~20.0km/Lです。
デビューから絶え間なく改良を重ね続けており、左右標準装備のパワースライドドアや先進安全運転支援システム「Honda SENSING」も備え、上級ミニバンとしての完成度は最後まで高い水準を保っています。
なお現在の価格(消費税込)は、508万6400円から545万500円です。
しかし報道によると、生産終了の理由は販売不振によるものとされています。
確かに2024年の年間販売台数はおよそ1万2000台で、2025年には約8000台にまで落ち込んでいました。
8000台というと、トヨタの上級ミニバン「アルファード」のわずか1か月分の販売台数に相当する数字だけに、この決断もやむを得ない状況だったといえるかもしれません。
この報道を受けて、ホンダディーラーにも問い合わせが相次いでいるようです。
「オデッセイが年度内で販売終了という報道が出て以来、『まだ買えますか』といったお問い合わせが増えました。
グレードやボディカラーによっては在庫がないモデルもすでに出ています。購入後希望の際には、お早目のご相談をお願いしたいところです」と、あるホンダディーラーの営業マンは話します。
別のディーラーの営業マンも同様の状況を語ります。
「オデッセイは指名買いのお客様が多い反面、正直なところ他社のミニバンよりも設計が古いこと、そして中国からの輸入車というイメージも影響してか、販売台数の落ち込みは以前から実感しています。
新規のご注文は難しい状況が続いており、生産台数も絞られていることから、すでに現時点で各販売店の在庫車のなかからご希望の仕様を選んでいただく形になります。
こちらでも、すでにエントリーモデルの『e:HEV アブソルート』は在庫がありません。他のグレードについても、選択肢が少しずつ限られてきています。
新車のオデッセイをどうしても手に入れておきたいというお客様には、お早めのお問い合わせをお願いしています」とのことです。
このように販売店でも、すでに生産終了に向けた案内を始めていることがわかります。
※ ※ ※
1994年のデビューから32年、日本のミニバン文化を切り拓いてきたオデッセイですが、現行型を新車として購入できる期間は残りわずかとなってきました。
一方で、依然としてホンダからの公式発表はなく、引き続き販売が続くのか、あるいは6代目もしくは後継モデルの登場があるかなどは未知数です。
いずれにせよ、現行型オデッセイが気になっている方は、早めに販売店へ問い合わせておくことをおすすめします。
Writer: 赤羽馬
金融業・自動車ディーラー営業マンを経て、ライターとして独立。幼少期からの自動車カタログ収集癖あり。エンドユーザーに役立つ話や経済・金融とクルマに関する情報を発信中。















































