「コペン」より安い!? 150万円以下の「ちいさな“格安”スポーツカー」どんなモデル? 全長4.1m級に超パワフルな2リッター「ターボ」搭載! オープン仕様もカッコいいアウディ「TT」中古モデルとは
新車価格の上昇が続くなか、中古車市場では新車の軽スポーツカーを下回る手頃な価格で、高級スポーツカーが射程圏内に入ります。今回は、そのなかでも狙い目となっているアウディ「TT」の中古車事情と魅力に迫ります。
150万円以下で狙える“格安”スポーツカー
近年、新車価格の高騰により、まもなく生産終了する国産軽オープンスポーツのダイハツ「コペン」であっても、乗り出し価格は230万円前後となります。
一方で、中古車市場においてはアルミ複合ボディや高出力ターボを備えた高級スポーツカーのアウディ「TT」を150万円以下から選択できます。
TTとは、2023年に販売を終了した、アウディの2ドアスポーツカーです。
現在、複数の大手中古車サイトではクーペタイプが100台以上、オープンタイプのロードスターも20台程度が流通し、諸費用を除く車両本体価格は20万円台から150万円台。なかでも70万〜140万円台の物件が豊富です。
そして諸費用を除く車両本体価格150万円以下という予算でも、本記事執筆時点では最も新しいところで2017年式あたりまでが射程に入ります。中心となるのは、2015年8月にフルモデルチェンジした3代目の前期型です。
一体、どのような特徴があるのでしょうか。

TTは1998年に初代が登場。2006年に2代目、2015年に3代目へと進化しながらもコンセプトとスタイリングを大きく変えず、世界累計販売は50万台を超えました。
3代目には高性能モデルも用意され、最高出力286馬力を発揮する「TTSクーペ」や、2.5リッター直列5気筒ターボで400馬力を発生する「TT RS」を展開。
しかし、その歴史は3代目で幕引きとなります。2023年5月には限定200台の「TTクーペ ファイナルエディション」が793万円で登場し、四半世紀の歴史に終止符が打たれました。ロードスターは2020年に、ひと足先に生産を終えています。
さて、150万円以下で最も新しい年式となる3代目前期型は、2019年の大幅改良を受ける前のモデルにあたります。走行距離は少ないもので3万km台から、4万〜7万km台の手頃な物件が多く、年式よりもコンディションによる価格差が目立つのが実情です。
その3代目は、フォルクスワーゲングループの「MQB」プラットフォームと、アルミとスチールの複合構造「ASF(アウディスペースフレーム)」により、軽量化と高剛性を両立しました。
デザインは、ボンネットに施されたフォーリングスや、6角形のシングルフレームグリル、シャープなヘッドライトが洗練された印象を与えるほか、アーチ型のルーフラインや丸く張り出したホイールアーチなど、TTらしさも残されています。
ボディサイズは全長4180mm×全幅1830mm×全高1380mm、ホイールベースは2505mmです。先代から全長と全幅をそれぞれ10mm縮めつつホイールベースを40mm延ばし、前後オーバーハングの短い伸びやかなプロポーションを実現しました。
クーペの定員は2+2の4名ですが、後席は手荷物置きと割り切りたいところ。一方で、ロードスターは2シーターです。
2015年の日本導入時は、2リッター直列4気筒ターボが最高出力230馬力を発揮し、6速Sトロニックを組み合わせました。クーペにはFFの「2.0 TFSI」と4WDの「2.0 TFSI quattro」を設定し、ロードスターはquattroのみ。
クーペのquattroではJC08モード燃費14.7km/Lと、2代目モデルの13.0km/Lから改善されています。
さらに2016年8月には、最高出力180馬力を発生する1.8リッター直列4気筒ターボに、7速Sトロニックを組み合わせたFFの「1.8 TFSI」を追加。JC08モード燃費は16.6km/Lで、この追加に伴いFFの2.0 TFSIは廃止されました。
2015年の日本導入時の新車価格は、クーペの2.0 TFSI(FF)が542万円、2.0 TFSI quattroが589万円、TTSクーペが768万円でした。当時500万〜700万円級だったスポーツクーペが、いまや150万円以下で狙えるわけです。
装備面では、メーター内の高精細液晶にナビゲーションなどの情報を集約する「アウディバーチャルコックピット」が全車標準。センターディスプレイを持たない独特のコックピットが、この世代最大の見どころです。
空調は吹き出し口の中央にダイヤルとデジタル表示を組み込んだ独創的なデザインで、マトリクスLEDヘッドライトも用意されました。
いっぽうで、先進運転支援装備は現在の新車ほど充実していません。2015年の日本導入時には通常のクルーズコントロールやアウディパーキングシステムなどが用意されており、中古車を選ぶ際は年式や個体ごとの装備内容を確認したいところです。
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生産が終わった今、TTは中古車でしか手に入らない存在となりました。デザインアイコンと呼ばれた2ドアクーペを、諸費用を除く車両本体価格150万円以下で狙えるのは中古車ならではの醍醐味です。
年式相応の消耗は避けられませんが、整備履歴やコンディションを見極めれば、四半世紀の歴史を刻んだTTを現実的な予算で味わえるはずです。
Writer: くるまのニュース編集部
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