「ガソリンと軽油」混ぜるとどうなる? セルフ給油で「油種間違い」した時にやってはいけないNG行為は? 高額修理を回避する方法を整備士が解説
ガソリンと軽油の給油ミスは、エンジンに深刻なダメージを与えます。万が一間違えたときに絶対やってはいけないNG行動と正しい対処法を解説します。
「ガソリンと軽油」混ぜるとどうなる?
ガソリンスタンドでたびたび話題に上る「給油間違い」。セルフ式スタンドの普及やカーシェアリングの利用拡大に伴い、普段乗り慣れていないクルマを運転する機会が増えたことで、指定油種を確認せずに給油してしまうケースが後を絶ちません。
給油すべき油種を間違えてしまうと、一体どうなってしまうのでしょうか。また、万が一の際はどう対処するべきなのでしょうか。
クルマの燃料となるガソリンには「レギュラー」と「ハイオク」があり、これとは別にディーゼルエンジン用の「軽油」が存在します。クルマのエンジンは指定された燃料で本来の性能を発揮できるよう設計されているため、指定どおりの油種を使用することが基本となります。
かつてガソリンや軽油の給油は、消防法により有資格者の立ち会いが必要でしたが、1998年の法改正でドライバー自身による給油が可能になり、セルフ式ガソリンスタンドが広く普及していきました。

セルフ式スタンドでは、ノズルの色が法律で統一(レギュラーは赤、ハイオクは黄、軽油は緑)されているほか、スタッフがモニターなどで安全を確認した上で給油許可を出すシステムが導入されています。
ただし、スタッフは監視カメラ映像だけでその車両の指定油種までを見極めることはできないため、ドライバー自身が意識して確認することが重要です。
では、指定以外の油種を使用するとどうなってしまうのでしょうか。
レギュラーとハイオクの入れ間違いと、ガソリンと軽油の入れ間違いでは、リスクの大きさが異なります。整備士のH氏に聞いてみました。
「同じガソリンであるレギュラーとハイオクの違いは、エンジン異音の原因になるノッキングの起こりにくさ、つまりオクタン価の違いです。そのため、誤って入れ替えて給油してしまっても、すぐにエンジンが故障するリスクは低いといえます。ただし、ハイオク指定の車にレギュラーを給油すると、出力の低下や燃費の悪化を招くことがあります」
一方で、ガソリンと軽油を入れ間違えた場合は注意が必要です。
「ガソリン車に軽油を入れてしまった場合、燃焼不良によってスパークプラグが汚れて不完全燃焼を起こし、最終的にはエンジンが停止します。反対にディーゼル車へガソリンを入れてしまった場合は、軽油が持つ潤滑性が失われるため、燃料ポンプや噴射ノズルなどの精密部品が焼き付いて損傷し、エンジン全体へ深刻なダメージを与える可能性があります」
なお、使用すべき油種はフューエルリッド(給油口のフタ)の裏側に貼られたシールや、車検証の記載で確認することができます。給油前に一度確認しておくと安心です。
もし万が一、うっかり間違えて給油してしまった場合は、どのように対処すべきなのでしょうか。
「まずはエンジンをかけない状態のまま店内スタッフに声をかけ、タンクから燃料を抜き取ってもらう必要があります。誤ってエンジンを始動させてしまうと、燃料パイプや噴射ノズルまで誤った燃料が回ってしまい、洗浄や部品交換が必要になって高額な費用がかかります。カーシェアなどを利用する際も、まずは車検証などで正しく油種を確認することがトラブル防止につながります」
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トラックの多くは軽油を燃料としますが、軽トラックの多くはガソリン仕様です。また、自家用車でもディーゼルエンジンを搭載しているモデルなど多様な車種が存在します。
乗車する際は、改めて正しい油種を確認する習慣をつけておくことが大切でしょう。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。


























