2020年以降、クルマの保険料が変わる? 型式条件変更でいまよりオトクになる可能性も
最終的な保険料は、保険会社により異なる
普通車・小型乗用車の各クラス保険料率(クラス1からクラス17)の最大差は約4.3倍と変更はありません。しかし、クラスが多くなった分、クラス間の差は現行1.2倍から1.1倍に小さくなります。軽自動車では、これまで一律だった保険料を1クラスから3クラスに分けるにあたり、現行の保険料率を真ん中のクラス2にし、リスクが高いクラス3は1.1倍高く、リスクが低いクラス1をクラス2に比べ1.1倍分安くしています。
また、軽自動車では、衝突被害軽減ブレーキ(以下:AEB)の装着車に対する保険料割引(9%割引)の適応対象を「全型式」にしていますが、2020年以降は「発売後約3年以内の形式」のみに変更。すでに、普通車や小型乗用車では、AEBによる割引は発売後3年以内となっているので、軽自動車もそれに合わせることになります。
このように、保険料の参考純率や型式別料率クラスを変更する背景や導入タイミングについて、損害保険料率算出機構の広報グループは、「保険料の参考純率は、毎年適切に制度になっているかの調査を行っています。今回の『型式別料率クラス』のクラス見直しにあたっては、2016年に方針の見通しをたて、先進安全自動車(ASV)技術の普及に伴う見直しを決めています。
2020年と決めた理由には、適切な年度を検討するなかで2020年とし、クラス見直しは例年1月1日ということになっていますので、2020年1月1日としています」と話します。
また、保険料参考純率については、「当機構が出している『自動車保険参考純率』は、あくまで参考値です。お客様の保険料には、この参考値に加え、各保険会社のサービス料や手数料などをふまえた金額が最終的な保険料になります。また、当機構の保険料純率を参考にせず、独自に保険料を定めている保険会社もあります。さらに、適応するタイミングについても当機構と必ずしも同じにはなりません」と言います。
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今回のクラス改定や保険料率の変動に対する、最終的な保険料や反映されるタイミングは各保険会社により異なります。しかし、自動車に関するさまざまな先進技術が普及・発展していくなかで、保険料にも変化が出てくることは予想されるので、自分の自動車保険の内容を再確認するには良いタイミングかもしれません。
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