全長3.6m級で7人乗り! スズキの斬新「超小型スライドドアワゴン」が凄かった! 1.3Lエンジンでキビキビ走る異色の「エブリイ プラス」とは!
スズキ「エブリイ」といえば軽商用バンですが、かつて、エブリイの名を冠した軽自動車ではない「7人乗りワゴン」が存在しました。どのようなモデルなのでしょうか。
7名乗りの便利な「エブリイ プラス」とは
「エブリイ」は1982年から販売されているスズキの軽ワンボックスカーです。
軽サイズながらも広い車内スペースと小気味よい走りで、特に商用車として高い人気を誇るモデルですが、このエブリイのシリーズに、軽自動車ではない1.3リッターエンジン搭載車がかつてラインナップされていました。
「エブリイ プラス」というモデルですが、どのような特徴があったのでしょうか。
エブリイ プラスが発売されたのは1999年。スズキ初の3列・7人乗りコンパクトスライドドアワゴンとして登場しました。
ボディサイズは全長3675mm×全幅1505mm×全高1915mm。ベースからフロントエンドを延長していますが、それでも軽自動車よりも若干長い程度のコンパクトなサイズです。
しかし、これだけコンパクトなサイズでありながら、エンジンを1列目シート下の床下に納め、2350mmとロングホイールベース化することで、3列7人乗り(2+2+3)を実現。
さすがに座席の前後スペースは広くありませんが、全高を1915mmと高く取ることで、そこまで狭さを感じさせない室内空間を確保していました。

また、2列目シートは3列目へのアクセスがしやすいよう、前後に270mmと大きくスライドする構造を採用。2列目は独立型シートのため、シートを倒さずに3列目に移動することも可能でした。
3列目シートは一体型タイプで、折りたためば広いラゲッジスペースを生み出すことができ、さらに1列目、2列目シートを倒せば、全面をフルフラットにできたのもエブリイ プラスの特徴です。
その他、3列目シート下に正面および左右の3方向に広がる吹き出し口を採用したリア専用ヒーターを設置。3列目を含め、リア空間の快適性も重視していました。
エンジンは1.3リッターのG13B型で、トランスミッションは電子制御ロックアップ付4速ATを搭載。最高出力は85馬力、最大トルク11.3kg・mで、コンパクトな車体を生かしたキビキビとした走りも魅力です。
1999年12月には装備が充実した「リミテッド」グレードを発売し、翌2000年には一部改良を実施。また、2001年にはマイナーチェンジを行い、その際に車名が「エブリイ ランディ」へと変更されました。
エブリイ ランディとしては2005年まで約4年間販売されたので、この車名で覚えている人も多いかもしれません。
マイナーチェンジモデルであるエブリイ ランディは、全幅、全高、ホイールベースは変わらず、全長が3710mmとわずかに拡大。新デザインのメッキ調フロントグリルや大型バンパー、サイドアンダースポイラーを採用するなど、これまでよりも高級感のあるエクステリアになりました。
また、電動オートステップや後列の折り畳み式テーブルといった快適装備も充実し、インパネシフトを同クラスでは初めて採用したのも特徴です。
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エブリイ ランディは、取り回しの良いコンパクトな車体ながらも3列・7人が乗車可能、さらに1.3リッターエンジンがもたらす走行性能と、“デキのいいクルマ”ではありましたが、中途半端という印象が拭えず販売面では苦戦。残念ながら2005年で販売終了となってしまいました。
ちなみに、「ランディ」という車名のモデルは、7人乗り(8人乗り仕様もあり)のミニバンとして現在も販売されています。
ただし、かつてのようなコンパクトなモデルではなく、全長4.7m級のミドルサイズミニバンで、トヨタから「ノア」のOEM供給を受けて展開されています。
Writer: 大西トタン@dcp
(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。




















