1.5リッター「ターボ」搭載! メルセデス・ベンツ新型「CLA」に乗った印象は? 最新AI&大画面採用! “意のまま”の走りも魅力の「4ドアクーペ」の実力とは
メルセデス・ベンツ日本は2026年7月9日、新型「CLA」を発売しました。3代目へと進化した新型CLAは、パワートレインやプラットフォーム、デジタル体験まで刷新した新世代4ドアクーペです。どのような走りを見せるのでしょうか。モータージャーナリストの岡本幸一郎氏が試乗しました。
3代目へ進化した新型CLAとは
メルセデス・ベンツ「CLA」は、「Sensual Purity(官能的純粋)」の基本思想のもと、ラインやエッジを削ぎ落とした流麗かつ力強い造形と、上質なインテリアを備えた4ドアクーペとして、2013年に初登場しました。
2015年には高い実用性を融合した「CLAシューティングブレーク」を追加。2019年には2代目へとフルモデルチェンジ。そして2026年7月9日、3代目となる新型CLAが日本で発売されました。
新型CLAは、ドライブトレイン、トランスミッション、プラットフォーム、サスペンション、デジタル体験にいたるまですべてを刷新した新世代モデルです。
また、欧州ジャーナリストの投票による「Car of the Year 2026」を受賞したことでも知られています。これはメルセデス・ベンツとしては1974年以来52年ぶり、史上2度目の快挙となります。
エクステリアデザインは、電動化とデジタル時代に合わせて「Sensual Purity」を進化させ、空力特性とモダンさを両立させたものです。

伸びやかなホイールベース、低く流れるルーフライン、ショートオーバーハングによるプロポーションは、CLA特有の美しいシルエットを強調しており、とてもスタイリッシュです。
フロントには、クローム仕上げのスターパターンをあしらった「イルミネーテッドラジエターグリル」を配置。ヘッドライトおよびリアコンビネーションランプには、スリーポインテッドスターをモチーフとしたライトシグネチャーを採用しています。
さらに、フレームレスドア、CLA初のシームレスドアハンドル、空力性能に配慮したリアディフューザー形状などを採用しているのも特徴です。
「AMGラインパッケージ」選択時には、19インチAMGアルミホイールが組み合わされます。
インテリアデザインは、ミニマルで先進的な空間表現を追求し、浮遊感のあるフローティングデザインを取り入れています。
インテリア全幅に広がるディスプレイや立体的なドアセンターパネルに加え、上段にトリム、カップホルダー、ワイヤレスチャージングを配した2層構造のセンターコンソールは、浮いているような造形としており、室内に軽快感と奥行きをもたらしています。
両端には、ジェットエンジンを想起させる丸型エアアウトレットを備えています。
標準装備の大型パノラミックルーフは、フロントウインドウフレームから後方まで伸びる、センターブレースのない一体型固定式ガラスルーフを初採用しました。
合わせガラス、外側の赤外線フィルム、内側のLowEコーティングにより熱線や日射を大幅に低減。ローラーブラインドを不要としながら、開放感と広いヘッドルームを実現しています。
最新AIと自在なドライビングフィールに注目
新型CLAには、日本市場では新型「Sクラス」に続き、メルセデス・ベンツが自社開発したオペレーティングシステム「MB.OS(Mercedes-Benz Operating System)」と、第4世代MBUXが採用されたのも大きな特徴のひとつです。
MB.OSは、チップ・トゥ・クラウドアーキテクチャにより、インフォテインメント、運転支援、ボディ&コンフォートを統合制御します。

また、インテリジェントクラウドを介して、主要ソフトウェアのOTA(Over-the-Air)アップデートが可能です。
第4世代MBUXは、MB.OS上で稼働する最新のインフォテインメントシステムで、直感的なUI/UXを提供します。
MBUXバーチャルアシスタントは、複数のAIをひとつに統合し、文脈を保持する短期記憶機能を搭載。これにより、本当にクルマと対話ができるようになった印象です。
また、ChatGPTやMicrosoft Bingによる検索サポートに加え、Google Geminiとの連携により、ナビやスポット情報を音声で取得できます。

Googleと共同開発したというMBUXナビゲーションは、Googleマップの地図データやリアルタイム交通情報に、メルセデス独自のUI/UXおよび車両制御を統合したものです。
有償オプションの「アドバンスドパッケージ」に含まれるMBUXスーパースクリーンは、一体型大型ガラスディスプレイを持ち、Unity Game Engineと高性能チップによる滑らかな描画、アプリのカスタマイズ、走行状況に応じたゼロレイヤー表示に対応しています。
また、機能によって静電容量式タッチパネルやロッカースイッチ、ローラーを採用した新マルチファンクションステアリングも使いやすく、好印象でした。
走りについては、電動化を主軸に設計されつつ、内燃機関にも対応する新世代プラットフォーム「Mercedes-Benz Modular Architecture(MMA)」を採用しています。
パワートレインには、新開発の1.5リッター直列4気筒ガソリンターボエンジン「M252」に、電気モーターを統合した8速DCTと、1.3kWhの48Vリチウムイオンバッテリーを組み合わせます。
モーターとディスコネクトクラッチにより、エンジン始動や切り替えをスムーズに行うほか、全域でモーターが加速をアシストします。
試乗した「CLA 220」には、最高出力140kW(190ps)・最大トルク300Nmのエンジンに、22kW(30ps)・200Nmの電気モーターが組み合わされています。
実際に走ってみると、頻繁にモーターのみで走行することが印象的でした。アクセルを踏み込んでエンジンが始動すると、非常に力強い加速が得られます。
サスペンションは、フロントが3リンク式、リアがマルチリンク式です。
快適性を十分に確保しながらも、やや引き締まった乗り味となっており、ハンドリングは正確そのもの。まさしく、意のままに操ることができます。
安全性能・運転支援システムについても、このクラスでもっとも安全な自動車を目指して設計されています。
同セグメントでメルセデス初となる、側面衝突時に前席乗員同士が接触するのを防ぐセンターエアバッグが標準装備されるのも特徴です。
スタイリッシュなボディに最新のテクノロジーを詰め込んだ新型CLAは、きっと多くのユーザーの琴線に触れることでしょう。
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今回試乗したCLA 220の価格(消費税込、以下同)は687万円です。
このほか、ハイブリッドモデルの価格は、「CLA 180」が598万円、「CLA 180シューティングブレーク」が621万円、「CLA 220シューティングブレーク」が710万円となっています。




















































