21年ぶり復活! 新型「コンパクトカー」まもなく登場! 「190馬力」パワトレ搭載&流麗ボディで“史上最高効率”実現! 新たなアウディ「A2 e-tron」2026年秋に独国で世界初公開へ
アウディは2026年8月4日(現地時間)、2026年秋に世界初公開を予定している新型コンパクトモデル「A2 e-tron」の技術概要をドイツで発表しました。約21年ぶりに復活するA2は、一体どのようなクルマなのでしょうか。
21年ぶり復活する新型コンパクトカーとは
アウディは2026年8月4日、2026年秋に世界初公開する予定の新型コンパクトモデル「A2 e-tron(エーツー イートロン)」について、パワートレインやバッテリー、空力性能などの技術概要を明らかにしました。
A2 e-tronは、アウディのラインナップに新たに加わるコンパクトクラスのエントリーモデルです。
その車名は、かつて欧州市場などで展開されていたコンパクトカー「A2」に由来します。
初代A2は、1999年9月のフランクフルトモーターショーで世界初公開され、2000年6月に市場へ投入されました。
ボディサイズは全長3830mm×全幅1670mm×全高1550mmで、小さなボディながら広い室内空間を確保。近代のコンパクトカーとして初めてボディ全体をアルミニウムで構成し、軽量化や空力性能、燃費性能を追求した先進的なモデルでした。

なかでも「A2 1.2 TDI」は、100km走行あたりの燃料消費量を2.99リットル、日本で一般的な表記に換算すると約33.3km/Lに抑えた、世界初の4ドア“3リッターカー”として注目されました。
最高出力61馬力の1.2リッター直列3気筒ディーゼルエンジンを搭載し、車両重量は855kg、空気抵抗係数はCd値0.25を実現していました。
一方、初代A2は日本へ正規輸入されず、国内では並行輸入された車両がわずかに流通するにとどまりました。
欧州でも販売は当初の期待に届かず、2005年7月までに17万6377台を生産して終了。それ以来、A2の名を持つ市販モデルは途絶えていました。
A2 e-tronは、約21年ぶりにA2の車名を復活させ、初代が重視した高効率性や日常での使いやすさを、現代の電動技術によって受け継ぐモデルとなります。
今回明らかになったのは、最高出力140kW(190馬力)の電気モーターを搭載し、オプションの効率化パッケージを組み合わせた仕様です。
WLTPモードにおける電力消費率は、100km走行あたり12.8kWhという暫定値を記録。アウディは、同仕様を「史上最も効率に優れたアウディ」と位置づけています。
高い効率を実現するうえで、大きな役割を果たしているのが空力性能です。
効率化パッケージ装着車の空気抵抗係数はCd値0.24で、アウディのコンパクトモデルとして最も優れた数値を達成しました。
ボディは丸みを持たせたフロント、滑らかにつながるルーフライン、明確に絞り込んだリアで構成され、一般的なファストバックモデルよりも空気抵抗を抑えたといいます。
さらに、フロントまわりには空気の流れを整えるエアカーテンを採用したほか、タイヤとホイールアーチの隙間を狭める「ギャップリデューサー」などを装備しました。
通常走行時や高速走行時に閉じて空気抵抗を低減するアクティブクールエアインテークも採用。充電時や急加速時、外気温が高い状況では開き、バッテリーや電子機器を冷却します。
これらの空力対策によって、同じ車両で対策を施していない場合と比べ、WLTPモードの電力消費量を最大0.9kWh/100km低減できるとしています。
駆動用モーターには、効率と快適性を重視して開発された永久磁石同期モーターを採用しました。
パワーエレクトロニクスには、従来のシリコンに代えてシリコンカーバイド半導体を使用し、特に部分負荷時のスイッチング損失を低減しています。
モーター内部では、積層鋼板の厚さを従来の0.3mmから0.2mmへ変更。ステーター巻線もスター結線からデルタ結線へ改め、より効率の高い回転域を活用できるようにしました。
トランスミッションには低摩擦オイルを用いるとともに、減速比を10.2対1に設定。高速走行時のモーター回転数を抑えることで、電力消費量を低減します。
こうした改良によって、駆動システムの効率は最大10%向上したと説明しています。
バッテリーには、総電力量61kWhのリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用しました。
セルをバッテリーハウジングへ直接組み込むセル・トゥ・パック構造によって、限られたスペースで高い搭載密度を確保しています。
リン酸鉄リチウムイオンバッテリーは耐久性や安全性に優れ、日常的に充電率100%まで充電できる点も特徴です。
冷却制御の最適化によって、普通充電器からバッテリーへ電力を送る際の充電効率は89.6%を実現したとしています。
さらに、車両から電化製品へ電力を供給する「Vehicle-to-Load(ビークル・トゥ・ロード、V2L)」に加え、クルマを家庭用蓄電池として利用できる「Vehicle-to-Home(ビークル・トゥ・ホーム、V2H)」にも対応。V2Hは当初、ドイツ、オーストリア、スイスで提供される予定です。
※ ※ ※
A2 e-tronは2026年秋に世界初公開される予定です。
現時点では、正式な内外装デザインやボディサイズ、一充電走行距離、発売時期、価格などは明らかにされていません。
日本に正規輸入されなかった初代A2の思想を受け継ぐ新型が、日本市場にも導入されるのか注目されます。
Writer: くるまのニュース編集部
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