車線のど真ん中に現れる「緑の線」の正体とは? 日本海沿岸東北道などで見かける謎の路面ペイント、驚きの安全効果
高速道路の中には、車線のど真ん中に謎の「緑色の線」が引かれている場所が存在します。この線には一体どのような役割があるのでしょうか。
車線のど真ん中に現れる「緑の線」の正体とは?
日本各地の高速道路には、上下線がそれぞれ1車線ずつの「暫定2車線」と呼ばれる対面通行の区間がたびたび設けられています。
そのなかでも日本海沿岸東北自動車道(日東道)などの一部区間では、車線のど真ん中に突如として鮮やかな「緑色のライン」が引かれている場所が存在します。
一般的な中央線や車線境界線ではなく、自分が走る車線の中央付近にスーッと伸びる謎のペイント。初めて目にしたドライバーは、「これは一体何のマークだろう?」と不思議に思うかもしれません。
しかし、この車線中央の緑の線は、対面通行が続く高速道路をより安全に、そしてストレスなく駆け抜けるために導入された画期的な安全対策なのです。

このラインが採用されている主な舞台は、中央分離帯が存在しない暫定2車線区間です。
こうした道路では対向車線との距離が非常に近く、わずかなハンドルのブレや脇見が重大な正面衝突事故につながる危険と隣り合わせになっています。
特に長距離走行でドライバーに疲労が蓄積すると、無意識のうちに車体が中央線側へ寄ってしまったり、車線内での走行位置が不安定になりがちです。
そこで車線の真ん中に視認性の高い緑色のラインを配置することで、ドライバーの視線を自然と車線中央へ集め、車両が正しいポジションをキープできるよう強力にサポートしているのです。
緑色の線を中心に見立ててステアリングを握ることで、直感的に自車の位置関係を把握できるようになり、対向車とすれ違う際に感じる強いプレッシャーや負担が大幅に軽減されます。
さらに、雨の日の夜間や霧などで視界が悪くなる悪天候時であっても、路面に浮かび上がる鮮やかなグリーンが走行ラインをクリアに示してくれるため、無駄な緊張感を強いられることなく落ち着いて運転を維持することができます。
物理的に車線を隔てるワイヤロープなどの安全設備に加えて、ドライバーの認知や心理に直接働きかけるスマートな工夫として大きな効果を発揮しているのです。
このように、何気なく通過している高速道路の路面にも、重大事故を防ぎ、ドライバーを快適なゴールへと導くための工夫が凝縮されています。
その意図を知ることで、緊張しがちな対面通行区間のドライブにおいても心強い安心感を得られるはずです。
Writer: くるまのニュース編集部
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