13年振り復活! 新車850万円超のホンダ「ステップワゴン」に注目! 高品質な“日本仕様”をそのまま輸出した「3列シートミニバン」タイ仕様とは?

ホンダのタイ法人であるホンダオートモービル・タイランドが日本から正規輸入している「ステップワゴン」について解説します。

日本製ならではの高品質ミニバン

 昨今、日米関税合意や輸入審査手続きの緩和により、日本メーカーが現地で生産・展開するモデルや、米国市場限定の仕様(左ハンドルや大型SUV、ピックアップトラック)を日本国内へ輸入する動きが注目を集めています。

 そうした動きとは別に、アジア圏では日本で生産された車両を正規輸入して販売されるケースも見られます。

 ホンダのタイ法人であるホンダオートモービル・タイランドが2025年12月に販売開始した「ステップワゴン e:HEV」は、まさにその代表的なモデルと言えるでしょう。

 ステップワゴンは、1996年に初代モデルが登場して以来、ホンダを代表する中型ミニバンとして多くのユーザーから支持されてきました。

 初代は「家族みんなが自由に楽しめる」というコンセプトのもとで開発され、「オデッセイ」「CR-V」に続く乗用車専用設計の「クリエイティブ・ムーバー」シリーズ第3弾として高い人気を博しました。

 2022年5月に発売された現行の6代目は、従来の箱型フォルムを継承しつつ、よりシンプルでクリーンなデザインへと刷新されています。パワートレインには2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」が採用され、俊敏な走行性能を実現。安全装備として、先進の運転支援システム「ホンダセンシング」が標準で搭載されています。

 特筆すべき点として、現行型はホンダの日本国内販売モデルの中で最大の室内空間を誇ることが挙げられます。乗員がどの席に座っても開放感が得られる視界設計や、車酔いを軽減するよう水平基調でデザインされた内装が特徴です。

 また、シートアレンジの多様性も大きな特徴で、2列目シートは広い範囲でのスライドが可能であり、3列目シートには床下収納ができる「マジックシート」システムが採用されています。

 現行型のモデル構成は従来の標準モデルが廃止され、シンプルさとモダンさを追求した「Air(エアー)」と、人気の「Spada(スパーダ)」の2種類となっています。

13年ぶりにタイで復活した「ステップワゴン」
13年ぶりにタイで復活した「ステップワゴン」

 ステップワゴンは現在、日本と同じ左側通行である香港やマカオへ正規輸出されているほか、東南アジアの左側通行の国々では並行輸入されたクルマとして広く流通しています。

 13年ぶりにタイ市場へ投入されたステップワゴンのグレードは「e:HEV スパーダ」で、2リッターエンジンと2モーターハイブリッドシステムを組み合わせることで、力強い走行性能とリッター18.5km(タイ仕様・UN R101値)という優れた燃費性能を両立させています。

 内装には、上質な触感と機能性を持つ合成皮革のプライムスムースと、撥水・撥油機能付きのファブテックをシートに採用しました。2列目にはオットマン付きのキャプテンシートが配置されるなど、日本仕様と同様に快適性を重視した装備が標準で提供されます。

 装備面では、両側電動スライドドアや電動テールゲート、前席と後席で独立した温度調整が可能なプラズマクラスター機能付きトリプルゾーンオートエアコン、エレクトリックギアセレクターなど、日本の高価格帯グレードと同等の装備が与えられています。

 運転席には10.2インチTFTデジタルメーターが備わり、安全面ではホンダセンシングに加えて、コーナリング時の視界を補助するアクティブコーナリングライトも搭載されます。

 タイにおけるホンダは高いシェアを維持しており、日本で展開されていないモデルも数多く存在します。特に二輪部門では圧倒的な地位を確立しています。

 価格は178万バーツで、2026年7月上旬時点のレートで約862万円に相当します。

 現行型ステップワゴンが国外で展開されているという事実に対し、SNSなどでは価格に対する驚きと納得の声が寄せられており「並行輸入車(グレーインポート)だと以前は1000万円近くしていた。メーカー正規の保証がついて178万バーツなら、むしろお買い得に感じる」「タイでの日本車の信頼性と、正規ディーラーでメンテナンスできる安心感を考えれば妥当」「ステップワゴンに800万円以上を出すのはさすがに躊躇する」など様々な意見が見られます。

 また、「ストップ&ゴーが多いバンコクの渋滞には、モーター駆動メインのe:HEVが最適」「ガソリン代が節約できるし、静かでスムーズな走りが家族向けミニバンにぴったり」など性能面を称賛する声も寄せられています。

 総じて、「車自体の完成度や利便性は100点満点だが、輸入車ならではの価格の高さだけが唯一のハードル」という見方が大勢を占めているようです。

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Writer: くるまのニュース編集部

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