27年越し開通へ! 山陽道から広島駅「“直結”新ルート」とは? グダグダ下道回避&遠すぎ「広島空港」も近くに! 広島高速「5号線」 イメージ動画を公開 最新の進捗は?
広島高速は、現在建設中の5号線(東部線)の完成イメージ動画を公開しました。
山陽道から広島駅が“直結” グダグダ下道を回避
広島高速は、現在建設中の5号線(東部線)の完成イメージ動画を公開しました。
どのような道路で、開通したらどう便利になるのでしょうか。
広島市中心部を囲うようにネットワークを張る都市高速 広島高速は、現在4路線があります。
山陽道から市内北東部に向かって降りてくる1号線、その1号線から府中や大洲、仁保を通り、呉に行く「広島呉道路」に直通する2号線、仁保から広島港の宇品や江波を結ぶヨコ軸の3号線、そして、市内中心部から北西の安佐南にある副都心部の西風新都(せいふうしんと)を結ぶ4号線です。
これに続く5号線「東部線」は、1号線と2号線の分岐部にある東区の「温品JCT」から南西方向に伸びて、広島駅北口に向かいます。延長約4kmで、このうち新幹線の広島車両基地の西側から広島駅までの約1.8kmがトンネルとなっています。暫定2車線です。
現在、広島駅を中心とする都心部は、西日本の高速第一選択ルートの大動脈である山陽道からかなり離れています。現状では1号線や2号線があるものの、結局は都心部に直通しないため、国道2号や県道70号「広島中島線」などの下道をしばらく走る必要があります。
国道2号も西日本の一般道としての第一選択ルートですが、やはり常に渋滞しており、山陽道あるいは県内各地と都心部の往来には非常に時間がかかっています。
もし開通すれば、山陽道からのアクセスが大幅改善され、周辺の国道や県道の混雑が緩和。
加えて山陽道方面へ行きやすくなると、県民にとって絶望するほど不便な三原の広島空港もかなり便利になります。駅発着の空港行きバスも定時性が担保され、所要時間の短縮になります。

そんな5号線ですが、1999年に都市計画が決定し、翌年には早速事業化を果たしており、当初は2012年頃の開通を予定して工事を進めていました。
しかし、同時期に1号線のトンネル工事を行っていた現場で、大規模な地盤沈下が発生。家屋に被害が発生しています。
それを受けて5号線は地元住民から「建設中止」を求める要請書が提出され、2008年から工事が凍結された経緯があります。
以後、安全にトンネルが建設できるかを検討する「トンネル安全検討委員会」が設置されて議論が交わされ、開通予定を過ぎた2012年12月に事業が再開。その後も、地元住民との対話を続け、2018年にようやくトンネル工事が開始されました。
現時点で「開通予定から大幅遅れ」といった現状ではあるものの、工事は着実に進行しており、トンネル工事は2025年4月に完了。
2025年度末(2026年3月末)の時点で、すでに用地取得も完了しており、進捗は約84%まで来ています。現在はトンネル以外の高架橋や2号線との接続部の工事が進められています。またトンネルも施設工事がメインということで、最終仕上げに入っています。
今回、広島高速の公式サイトでは、5号線の完成イメージ動画が公開されました。駅北側からすぐに出入り口が設けられ、直後にトンネル区間となります。緩やかな曲線のトンネル区間を出ると温品JCTに到着し、1号線山陽道方面、2号線の仁保方面へ分岐します。
開通予定は2027年度の上期、2号線との連結路は2028年度の完成が目指されています。
なお、広島駅北口から先に延伸する計画もあります。「東部線II期(仮称)」として検討されている延伸部は、そのまま西風新都に向かう4号線と直通。さらに別の計画として、この延伸部から広島港側の3号線を結ぶ「南北線(仮称)」という計画もあります。
現在はいずれも「検討」段階であり、今後、必要かどうかの議論が重ねられるところで、「予定」ではありません。しかし、東部線の開通で大幅に交通流が変われば、晴れて事業化される可能性も否定できません。まずは東部線の全通に期待が高まります。
Writer: くるまのニュース編集部
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