北海道の東側「小樽〜長万部」の“快適ルート”全通に1歩! ゆくゆくは「ニセコ」にも直通へ! 「少しずつ開通」が進む「後志道」仁木IC~余市IC間の開通から1年 効果を発表
国土交通省 小樽開発建設部は4月24日、2025年3月23日に開通した後志自動車道・仁木IC~余市IC間の交通状況を調査したレポートを公開しました。
貨物関連事故がゼロに!
国土交通省 小樽開発建設部は2026年4月24日、後志自動車道(しりべし自動車道・以下、後志道)仁木IC~余市IC間の交通状況を調査したレポートを公開しました。
2025年3月23日に開通してから1年後、周辺の交通にどのような変化が起きているのでしょうか。
後志道は、札樽道、道東道、十勝オホーツク道などと合わせて、「北海道横断自動車道」を構成する路線で、北海道倶知安(くっちゃん)町を起点に、共和町、仁木町、余市町を経由して、海産物や工芸品、観光などで有名な小樽市に至る延長約74kmの高速道路です。
2018年(平成30年)に余市ICから小樽塩谷ICを経由して小樽JCTを結ぶ延長23.3kmが開通、2025年(令和7年)3月23日に仁木IC~余市IC間の延長3.3kmが開通しており、倶知安IC~仁木IC間は現在事業中となっています。

今回、国土交通省が公開した開通1年後に行った交通調査のレポートを見ると、仁木IC~余市IC間が開通する以前の平均交通量は小樽塩谷IC~小樽JCT間で1日あたり5800台、余市IC~小樽塩谷IC間で1日あたり5500台でしたが、開通後は両区間で約10%の交通量増加が確認され、仁木IC~余市IC間は1日あたり3600台が利用しています。
「農村公園フルーツパークにき」といった仁木町観光の中心である観光農園などのアクセスが改善されたことで、これまで一般道を利用していた観光交通が転換され、周辺の道路では混雑緩和や所要時間の短縮といった効果が出ているそうです。
並行する国道5号では、過去10年間で80件の交通事故が発生しており、全国平均よりも対人車両事故の割合が全国平均よりも高く、安全性の向上が喫緊の課題となっていました。
2018年に余市IC~小樽JCT間が開通したことで、周辺の交通が転換されて交通事故は減少。仁木IC~余市IC間の開通によって交通事故はさらに減少し、市街地を通過していた大型車両が減ったことで、調査を行った1年間では貨物関連事故が0件になりました。
開通による効果は農産業や物流だけでなく、地域住民の生活にも好影響をもたらしているようで、救急医療分野からは小樽方面へ約3時間程度、札幌方面へ4時間半程度を要していた搬送時間が、以前より10分~20分短縮されたという声もあがっています。
現在事業中となっている倶知安IC~仁木IC間が開通すれば、これまで以上に効率的かつ安全な交通ネットワークが実現し、地域全体により大きな効果をもたらしそうです。
なお、倶知安ICから先、南側は「蘭越倶知安道路」として事業が進められており、北海道屈指のリゾート地で有名なニセコ町までが事業中です。
さらに先、黒松内町までは現在未事業化で調査中となっていますが、ここが開通すれば、小樽・札幌方面から以南の長万部町までが1本のネットワークで構成されることとなります。
Writer: 春山優花里
フリーランスの編集記者。WEB媒体を中心に15年以上メディア業界で働くなんでも屋。幼少期に叔父の書斎で見た膨大なミニカーコレクションに圧倒され、クルマやバイクに興味を持つ。漫画やアニメ、ゲームが好き。


















