「弟のフリ」して無免許を隠ぺい!? 事故起こし“偽名で署名”した男を逮捕! 相次ぐ「なりすまし」に「本人確認どうなってる?」の声

兵庫県警は、人身事故を起こした際に弟になりすまして取り調べを受け、供述調書に署名をしたなどとして、大阪府豊中市に住む33歳の男を逮捕しました。過去にも同様の事案が発生しており、本人確認の厳格化を求める声も上がっています。

家族・知人へのなりすまし…警察による本人確認の厳格化を望む声も

 兵庫県警・須磨署は2026年6月29日、人身事故を起こした際に弟になりすまして取り調べを受けたなどとして、大阪府豊中市に住む配送業の33歳の男を私印偽造および同不正使用の疑いで逮捕しました。

 私印偽造および不正使用等罪とは、他人の印章や署名を偽造し、それらを行使する犯罪です。

 警察によると、男は6月29日、軽ワゴン車を運転中に歩行者と接触し、軽いけがを負わせる人身事故を起こしました。そして同日午前10時半頃、神戸市須磨区内の駐車場で警察官から取り調べを受けた際に、自分の弟になりすまして供述調書に署名するなどの違法行為をおこなったということです。

 男はすでに運転免許の取り消し処分を受けており、犯行の理由について「無免許運転がばれないよう弟になりすました」と話し、容疑を認めています。

 この事件に対しインターネット上では「無免許運転の常習犯で全く反省していない。このようなことはすぐにバレるのに」「無免許運転にもかかわらず、平気で交通事故を起こす。そもそも自動車を運転する技能がないとしか思えません。安全意識も皆無ですし」など、男に対する憤りの声が上がっています。

 さらに「会社勤めだったら会社が免許証を確認するでしょうが、フリーランスなら免許の確認はできないか? 無免許運転をさせない確実な方法ってないものですかね?」といった、無免許運転の防止対策に関する意見も聞かれました。

「なりすまし」で無免許を隠ぺいしようとした男を逮捕!(画像はイメージ、naka/PIXTA)
「なりすまし」で無免許を隠ぺいしようとした男を逮捕!(画像はイメージ、naka/PIXTA)

 実は、無免許運転をごまかすために運転手が家族や知人になりすます事案は過去にもたびたび発生しており、2025年10月には東名高速道路において無免許運転をしたうえ、交通反則切符に知人の名前で署名したとして、静岡県浜松市に住む22歳の男が逮捕されました。

 男は2025年8月、原付免許しか持っていないにもかかわらず静岡県駿河区内の東名高速道路を乗用車で無免許運転し、さらに追越し違反で警察官に呼び止められました。

 男は無免許運転を隠すため警察官に「免許を忘れた」と話したほか、知人を名乗って対応し、交通反則切符にも知人の名前で署名したということです。

 その際、警察官は申告された氏名や生年月日をもとに運転免許情報を照会したものの、男が知人の個人情報を正しく説明していたため、偽名には気づきませんでした。

 しかしその後、この件で男が知人とトラブルになり、知人が警察に通報したことでなりすましが発覚しました。

 同事案に対しては当時、「これ地味に怖いな。名前と生年月日ぐらいならわりと手に入れやすいし」「もし免許証の提示を求められたときは知人の名前を利用しようと最初から思っていたんだろうな」などの声が寄せられました。

 加えて、「知人になりきった犯人が悪いのは間違いないが、警察も写真や指紋など別の方法で確認すべきだと思う」「他に身分を証明できるものを持っていなければ、警察署に連行するぐらいしないとダメ」など、警察の本人確認のあり方を指摘する声も聞かれました。

 なお警察では、仮に運転手が免許証不携帯だった場合、運転手から住所や氏名、生年月日、持っている免許の種別といった情報を聴取し、それらの情報に合致する人物がいるかを照会するのが一般的です。

 また場合によっては、他の公的な身分証を確認したり運転手の勤務先に問い合わせたりして本人確認をおこなうケースもあります。

 実際になりすまし事案が発生している以上、今後は本人確認をより確実におこなうための運用が求められそうです。

※ ※ ※

 上記のような「なりすまし」事案は、名前を使われた人が運転免許更新の際、身に覚えのない交通違反歴があることに気づいて発覚する事例も少なくありません。

 もし免許更新ハガキに記載されている免許区分や違反歴などに誤りがあれば、なりすましの被害に遭っている可能性があるため、ただちに警察に問い合わせるようにしましょう。

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Writer: 元警察官はる

2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。

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