車両接近に「ドキッ」 以前のHVやEVの機械的な音は変化? 車両接近通報装置の義務化から半年

電気自動車(EV)やモーター走行時のハイブリッド車(HV)は低速時、車の接近に気づかない歩行者が多く、接触や衝突の危険性が指摘されていましたが、2018年3月7日以降発売される新型車からは、すべて車両接近通報装置が義務付けられるようになりました。保安基準の改正によって通報音はどう変化したのでしょうか。

以前はどの車にも装備されていた「一時停止」ボタンは消滅

 電気自動車(EV)やモーター走行時のハイブリッド車(HV)は低速時、車の接近に気づかない歩行者が多く、接触や衝突の危険性が指摘されていました。2010年頃から自動車メーカーは自主的に「車両接近通報装置」を装備してきましたが、2018年3月7日以降は保安基準の改正によってHVやEVへの装備が義務付けとなりました。

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 保安基準の改正によって通報音はどう変化したのでしょう。また、最初から通報音がついていないEVやHVのドライバーはどのようにして、歩行者に接近を知らせているのでしょうか。

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 2018年3月7日以降発売される新型車には、すべて車両接近通報装置が義務付けられるようになりましたが、これは日本だけではなく、国連欧州経済委員会自動車基準調和世界フォーラム(WP29)において採択されたもので、当該国際基準の発効に合わせています。国交省の指針により自動車メーカーが自主的に装備していた通報音も、以前は「一時停止」が装備され、一時的に接近通報音が鳴らないよう選択することが可能でした。

 しかし、保安基準(223条の3)以降の新型車には「一時停止」ボタンが無くなっており、時速20km/h以下になると強制的に通報音が鳴る仕組みになっています。

プラグインハイブリッドの「プリウスPHV」にも付いていた、接近通報音のオフスイッチ

 多くのHV車種を持つトヨタ自動車はどのような取り組みを行っているか聞いてみると、「トヨタでは、プリウスを始め多くのHV車に車両接近通報装置を標準装備してきました。保安基準によって義務付けられた2018年3月7日以降発売の、『センチュリー』『クラウン』『カローラスポーツ』については、音量や音の種類を変えて、より気づかれやすい音になっています。またこれらの車種は一時停止ボタンも装備しておりません」(トヨタ自動車広報部)

車両接近通報音として許可される音はどんな音?

 車両接近通報音は自動車メーカー各社それぞれで異なっています。国交省のガイドラインでは発音や音量の条件が以下に決まっています。

・発音される音は、車両の走行状態を想起させる連続音で速度に応じて、音量または音程が自動的に変化するなど、車両の動作を認知しやすいようにするものとする。以下のような音は不適当である。

(1)サイレン、チャイム、ベルおよびメロディ音
(2)警音器の音
(3)鳴き声など動物や昆虫が発する音
(4)波、風および川の流れ等の自然現象の音
(5)そのほか常識的に車両から発せられることが想定できない音

 ちなみに、車両接近通報音が鳴らないよう、キャンセラーを付けているユーザーもいるようですが、これは今後どうなるのか、国交省に聞いてみました。

「義務化となってからは、一時停止はもちろんキャンセラーの装着も不可(保安基準不適合で車検に通らない)となっています。ですが、義務化以前の車については、キャンセラーを付けても車検には関係ありません。今後も同様です。関係ない、というよりも保安基準の項目にないため、正確には『車検時に見ない』と言った方がいいかもしれません」(国土交通省自動車局)

車両接近通報音を出す新型HVやEV、デロリアンEVなどを写真でチェック(16枚)

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