ホンダ新型「スーパーワン」の2ドア・クーペ仕様!? “丸目レトロ顔”×超ロングノーズの「後輪駆動スポーツカー」は未来への布石か! 大ヒット作に繋がる“楽しい”軽量スポーツカーの系譜「スポーツEVコンセプト」とは!
日本市場におけるEVとして、かつてないヒットを記録しているホンダ新型「スーパーワン」。実はホンダは同車の誕生の前から、「EV」と「運転の楽しいスポーツカー」の融合を提案し続けていました。
ホンダ新型「スーパーワン」の2ドア・クーペ仕様!?
自動車メーカー各社が電動化へのシフトを進めるなか、ホンダが2026年5月22日に発売した新型スポーツEV「スーパーワン」は、日本市場におけるEVとしてかつてないヒットを記録しています。
発売からわずか数週間で年間販売目標の1万1000台を大きく上回る受注を獲得し、すでに納期が長期化するほどの反響を呼んでいるこのモデルですが、同車の誕生の前からホンダは「EV」と「運転の楽しいスポーツカー」の融合を提案し続けていました。
その一例となる代表的なモデルが、2017年の「東京モーターショー」で世界初公開され、当時大きな話題を呼んだ「Honda スポーツEVコンセプト(以下、スポーツEVコンセプト)」です。
このスポーツEVコンセプトは、最先端の電動化技術とAI(人工知能)を組み合わせながらも、どこか懐かしさを感じさせるスタイリングを採用した2ドア・クーペでした。
フロントノーズが長く車高が低い伝統的なスポーツカーの骨格を持ちつつ、丸みを帯びた滑らかなボディラインと愛嬌のある丸型のLEDヘッドライトが組み合わされており、1960年代から70年代のホンダの名車「S600(エスロク)」を彷彿とさせるデザインが特徴的。
また、EVならではの低重心パッケージを活かした優れたコーナリング性能と、AIによるドライバーの運転サポートを融合させることで、人とクルマが一体となる次世代の運転感覚を提唱していたのです。

当時、このスポーツEVコンセプトはそのままの姿での市販化を熱望する声が多く寄せられましたが、直接的な2ドアスポーツカーとして市場に投入されることはありませんでした。
しかし、このモデルで提示された「レトロモダンな丸目デザイン」「低重心がもたらす走りの楽しさ」「先進のテクノロジーによる運転支援」という3つの重要な要素は、決して消滅したわけではありません。
それらのDNAは長い時間をかけて水面下で熟成され、より実用性を高めた大衆向けの最新パッケージへと姿を変え、現在の新型スーパーワンへと見事に受け継がれたと言えます。
実際に新型スーパーワンのフロントマスクや全体の温かみのあるフォルムを見ると、スポーツEVコンセプトが提示したデザイン言語との明確な共通点を見出すことができます。
ヘッドライトひとつ取っても、わずかに上面の欠けた半円形状の丸目の中に“=”型の光源が組み込まれている箇所など、似ているディテールは少なくありません。
単なるエコな移動手段になりがちなEVに対して、クルマを所有する喜びや、運転する楽しさを付加するというコンセプトカー時代の哲学が、スーパーワンの根底にはしっかりと流れているのです。
モーターショーを彩るコンセプトカーは、時にそのままの形で市販化されず幻に終わったと見なされがちですが、メーカーが描く未来の確かなビジョンを測る重要な指標であることも事実。
スポーツEVコンセプトは、決して過去の遺物などではなく、2026年の現在において自動車市場の話題を席巻している新型スーパーワンを生み出すための、極めて重要な布石であったと見ることもできるでしょう。
ホンダが思い描いていた、楽しくて親しみやすいスポーツEVという理想像は、約9年の歳月を経て、ついに具体的な形となって日常の風景に溶け込もうとしています。
Writer: くるまのニュース編集部
【クルマをもっと身近にするWEB情報メディア】
知的好奇心を満たすクルマの気になる様々な情報を紹介。新車情報・試乗記・交通マナーやトラブル・道路事情まで魅力的なカーライフを発信していきます。クルマについて「知らなかったことを知る喜び」をくるまのニュースを通じて体験してください。
























