消防隊員への暴行・暴言など“妨害行為”相次ぐ! 血の付いたヘルメット、破損した眼鏡…東京消防庁が公式SNSで再現動画を公開 救急車の破損行為も発生
東京消防庁は、救急隊員が傷病者から暴行を受けた事案の再現動画を公式SNSに投稿しました。救急隊員に対する暴行や暴言などの妨害行為は過去5年間で100件以上発生しており、東京消防庁が注意を呼びかけています。
東京消防庁「毅然と対応していく」 救急車の破損行為も
近年、救急対応中の隊員が傷病者や、その関係者などから暴行・暴言を受けるといった救急活動の妨害事案が発生し、問題視されています。
そのような状況の中、東京消防庁は2026年6月16日、救急隊員に対する暴行事案が発生したとして、公式Xにおいて以下のように投稿しました。
「【救急隊員に対する暴行】現場での処置中、複数の救急隊員が傷病者から暴行を受け、怪我を負う事件が発生しました。暴行を加えた者は、臨場した警察により逮捕されています。このような行為について、当庁は法的措置も辞さず、毅然と対応してまいります。」
この投稿に添付された再現動画では、救急隊員が屋外で倒れていた傷病者の容態を確認中に殴られる暴行を受けた上、傷病者から執拗に追いかけられ、制止を振り切った傷病者からさらなる暴行を受ける様子が確認できます。
動画は今年5月に発生した事案を再現したもので、救急隊員は突然激高した傷病者から「殺すぞ、ナイフで刺すぞ、街を歩けなくさせるぞ」と脅迫されるとともに、十数回にわたり殴る、蹴るなどの暴行を受けて顔面から出血したほか、着用していた眼鏡が破損しました。
また、制止に入った他の救急隊員も傷病者から同じように暴行を受け、足部に怪我を負いました。暴行を受けた救急隊員2名は、別の救急隊により医療機関へ搬送されたということです。
この暴行事案により、被害を受けた救急隊が約5時間運用できなくなったほか、現場確認などのため他の消防隊4隊や警察官が対応を余儀なくされました。
動画では、血のついたヘルメット(救急隊員が殴打され出血した際に付着したもの)や破損した救急隊員の眼鏡などの写真も確認できます。

東京消防庁の投稿に対しては、6月18日現在で1万6000件以上のいいねがついているほか、6300件以上リポストされています。
加えて、「バンバン法的手段をとってほしい」「東京消防庁が先陣を切れば、他の消防本部も足並みを揃えやすい。断固、支持する」「カスハラも含めて、日本の公的機関は現状を公にすべきです。公務員は黙って耐えるという時代ではない。悪には毅然とした対応を!」など、多くの賛同コメントも寄せられています。
なお東京消防庁によると、これまでに救急隊員への暴力・暴言だけでなく、救急車両や資機材への破損行為も発生しており、このような妨害行為は2021年~2025年までの5年間で107件あったということです。
さらに、今年に入ってからは5月末現在で妨害事案が15件発生し、その内訳は人身(救急隊員に身体的危害を加えられた行為)が7件、物損(救急車や救急資器材等を破損させられた行為)が4件、その他(人身・物損以外で、救急隊員に対し暴言、暴れ等で救急活動に支障をきたした行為)が4件でした。
また、過去には次のような妨害事案も発生しています。
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【人的被害】
・傷病者本人からの行為
腹部や顔を殴打された、噛みつかれた、頭突きをされた、蹴られたなど
・傷病者の関係者(家族・知人など)からの行為
倒された、殴打されたなど
【物的被害】
・第三者からの行為
救急車を突然たたき出した、ボンネットを瓶で叩かれた、フロントガラスを殴打されたなど
・傷病者等からの行為
救急車を蹴られた、救急隊の携帯電話を壊された、聴診器を噛みちぎられた、感染防止衣を破かれたなど
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東京消防庁は妨害行為の発生によって、救急車の到着や医療機関への搬送が遅れ、傷病者の予後に悪影響をおよぼすおそれがあること、妨害行為を受けた救急隊が運用できず、代替の救急隊が出動しなければならないことなどについて説明しています。
そして、救急隊員への暴力・暴言により、隊員が身体的または精神的に苦痛を受け、業務を遂行する上で支障が生じる可能性があることについても言及しました。
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救急隊員への妨害事案が発生すると、さまざまな悪影響があります。
東京消防庁は都民に対し、「妨害行為によって傷病者の搬送が遅れることが危惧されます。 限りある救急隊が迅速に現場に向かうことができるよう、救急隊の活動にご理解・ご協力をお願いいたします」と呼びかけています。










