首都高で「トンネル火災」発生もトラックが道塞ぎ「消防車」が通れず… 避難時に取るべき行動とは? 「協力をお願いします」呼びかけ
首都高の公式SNSは、トンネル防災への協力を呼びかけています。
テキトーに停められたクルマのせいで緊急車両が通行できない
首都高の公式SNSは2026年6月12日、公式Xを更新し、トンネル防災への協力を呼びかけています。
一体どういうことなのでしょうか。
この投稿には、道路カメラがトンネル内を写した画像が添付されています。撮影された路線や区間は不明ですが、2車線のトンネルで、上部の表示板には「トンネル火災 避難し非常口へ」の表示があることから、この先で火災事故が発生していることがわかります。
トンネル内には複数のクルマが列をなして停止していますが、いずれの車両もヘッドライトやブレーキランプは点灯しておらず、ドライバーは表示板の指示にしたがってトンネルの非常口へと避難しているとみられます。
しかし、現場へ向かおうとする消防車が手前で停止しています。多くの車両は左端か右端に寄り、中央を緊急車両が通行できるスペースを確保していますが、消防車の前にいる大型トラックは寄せが非常に甘く、消防車が通れないようです。

これは実際にあった火災事故の際、緊急車両が通行できなかった事例を示すもので、投稿とともに首都高は以下のように呼びかけています。
「こちらの画像は、トンネル火災による避難の後に、緊急車両が通行できなかった際の様子です」
では、トンネル内で火災事故に遭遇した場合、どのような点に注意すればいいのでしょうか。
まずは「火災車両を追い越さずに手前で停車し、トンネル内放送などで指示があった場合、クルマから降りて非常口から避難」することが第一です。
急いでいるからと追い越すと、炎や煙に巻かれ、先の様子がわかりません。もしかすると炎上している車両の先で、事故車両が停止していたり、部品が散乱している可能性もあります。
そもそも非常に高温で燃えている車両に近づくことは非常に危険で、自車に延焼する可能性もあります。車内に有毒な煙などが入り、自身にも危険がおよぶ可能性もあります。
そのため、まずは停止して避難の準備をすることが非常に重要です。
そして次に、この画像のような事態にならないよう「緊急車両が通行できるように道を空ける」ことも必要です。
左側(左側に駐車できないときは右側)にクルマを寄せ、大型の消防車などが来ても中央を通れるようにスペースを作っておきます。また停車する際は、避難のために非常口の前を避けることも考えたほうがよいでしょう。
さらに、「避難する際はクルマにキーを残したままでドアのロックはしない」こともスムーズな消火活動のためには必須です。
万が一、緊急車両が通れなくなった場合、消防隊員や警察などが避難車両を動かす可能性もあります。キーがなければクルマを動かせず、現場にたどり着けなかったり、消火活動の妨げになります。
避難時は貴重品などは忘れずに持ち出し、窓は閉め、可能であれば連絡先を書いたメモを残すと良いでしょう。
首都高は「トンネル防災へのご協力をお願いします」と、周知を呼びかけています。
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総務省消防庁が2026年5月に発表した「令和7年(1〜12月)における火災の状況について」によると、2025年に国内で発生した総出火件数は4万783件で、そのうち車両火災は約9%となる3692件を占めていました。
車両火災の要因はさまざまですが、主に「車両トラブル」と「積載物からの出荷」に分類されます。
車両トラブルではオイル漏れや燃料漏れ、ヘッドライトなどの配線のショートなど、クルマの劣化やメンテナンス不足に起因するパターンや、粗悪な修理や素人による後付けのカーエレクトロニクス製品を取り付けたことで、火災につながることもあります。
さらに走行前の点検を怠り、タイヤの空気圧が不足しており、タイヤがたわんで発熱しバースト後、そのまま走行を続けたことで、ホイールが削れて火花が散り、火災に至るケースがあります。
積載物では、産業廃棄物から出火したり、スプレー缶やライター、モバイルバッテリーなどが出火したりする場合もあります。
日頃の点検整備だけでなく、燃えやすいものがないかも定期的にチェックしたほうがよいでしょう。












