三菱の新型「“15人乗り”商用ワンボックス」がスゴイ! 驚きの「5列シート」採用で“めちゃ乗れる”! 5速MTで「2500cc」ディーゼルエンジンを駆る「新型ヴァーサバン」比国モデルに注目!
三菱は海外市場に向けて、新型の商用バンを展開しています。2026年2月に発表された商用ワンボックスモデル、新型「ヴァーサバン」とは、一体どのようなクルマなのでしょうか。
三菱の新型「“15人乗り”商用ワンボックス」がスゴイ!
日本国内の商用ワンボックスカー市場は、長年にわたりトヨタ「ハイエース」が代名詞とも言える存在として君臨していますが、実は三菱も海外市場に向けて新型の商用バンを展開しています。
そのモデルこそが、三菱が2026年2月6日にフィリピン市場に向けに発表した商用ワンボックスモデル、新型「Versa Van(ヴァーサバン)」です。
このヴァーサバンという名称は、「デリカスターワゴン」をベースにした商用車「L300」シリーズの派生モデルとして東南アジアで展開され、長く親しまれてきた伝統と信頼のあるネーミングです。
ただし、今回発表された新型モデルは三菱の自社開発ではなく、日産から「キャラバン」のOEM供給を受ける形で誕生しました。
ハイエースのライバルであるキャラバンの強固な基本構造をベースに、三菱のバッジが与えられたこのクルマは、現地のニーズに最適化された極めて実戦的なパッケージングが施されています。

新型ヴァーサ バンの最大の特徴は、その振り切った室内空間のレイアウトです。
全長4.7m級という標準的なボディサイズの中に、なんと5列にも及ぶシートをぎっしりと配置し、最大「15人乗り」という驚異的な多人数乗車を実現。
空間のすべてを居住スペースに充てているため、最後列シートの背もたれとバックドアの隙間はわずかしかなく、一般的な商用バンに求められるような広大なラゲッジスペースはほぼ皆無という潔い設計となっています。
さらに、高温多湿なフィリピンの気候を考慮し、後席用だけでも計12個のエアコン吹き出し口が天井に設置されており、車内のどこに座っても冷風が行き渡るよう配慮されている点も、人員輸送に特化したこのモデルならではの工夫と言えます。
一方で、エクステリアや装備品については、徹底して実用性とコストダウンが図られています。
大型のフロントグリルで力強さを主張しつつも、前後バンパーやドアハンドルといった外装パーツは、傷がついても目立ちにくい無塗装の素地仕上げを採用。
後部座席へのアクセスを担うリアのスライドドアも助手席側にのみ設けられ、安全装備も前席のエアバッグとシートベルト程度にとどめるなど、仕事の道具として一切の無駄を削ぎ落としたシンプルな仕上がりです。
パワーユニットには、最高出力129馬力を発揮する2.5リッターの直列4気筒ディーゼルエンジンを搭載。
トランスミッションには5速MTを組み合わせて後輪を駆動します。
低回転域から太いトルクを発揮するパワーユニットと、重量物を運ぶのに適した後輪駆動のレイアウトを組み合わせることで、15人の定員をフルに乗せたままでもタフで余裕のある走りを実現。
現地での新車価格は164万9000フィリピンペソとなっており、2026年6月の為替レートで換算すると約440万円に設定されています。
現在、日本の三菱のラインナップには純粋なキャブオーバー型のワンボックスカーは存在しませんが、現地での熾烈なニーズに応えるために日産とのタッグで生み出されたこの15人乗りのバンは、日本のクルマ好きの目にも新鮮に映ります。
荷室の広さを抑えてでも、「たくさんの人を確実に運ぶ」という一点を追求した新型ヴァーサバンは、現代において働くクルマならではの機能美と頼もしさを改めて教えてくれる存在と言えるでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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