日産「テラノ」が復活!? スクエアボディに“背面タイヤ”が超カッコいい! 新型「テラノPHEVコンセプト」1年以内に中国で市販化へ
日産が北京モーターショー2026で「テラノPHEVコンセプト」を世界初公開しました。懐かしい車名の復活に注目が集まる一方、その背景には、中国市場を起点に世界展開を進める日産の新たなNEV(新エネルギー車)戦略が透けて見えます。
復活の「テラノ」が示す 日産の新たなNEV戦略とは
2026年4月26日、日産は中国で開催された「北京モーターショー2026」において、「テラノPHEVコンセプト」と「アーバンSUV PHEVコンセプト」の2台を世界初公開しました。
なかでも日本のクルマ好きの間で話題となったのが、「テラノ」という懐かしいネーミングの復活です。1980年代から1990年代に本格SUVとして一世風靡した車名だけに、驚きと懐かしさを感じた人も多かったことでしょう。
今回公開されたテラノPHEVコンセプトは、スクエアなボディや大きく張り出したフェンダー、切り立ったフロントウインドウ、背面のスペアタイヤなど、本格オフロードSUVらしい意匠を随所に採用しています。
なかでもフロントグリルのトリプルスリットは、初代テラノを連想させる象徴的なデザインです。砂漠を走行するイメージカットも公開されており、“冒険の相棒”というキャラクターを強く打ち出しています。
日産はこのテラノPHEVコンセプトについて、「伝統的なオフロード性能を継承しながら、アウトドアから都市部での日常使いまで対応するSUV」と説明しています。
初代や2代目テラノも、悪路走破性と日常の扱いやすさを高い次元で両立して人気を得たモデルでした。パワートレインが電動化されても、「街で使いやすい本格SUV」というテラノの方向性は受け継がれているようです。
![日産「テラノ」が1年以内に復活へ[画像は「テラノPHEVコンセプト」]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2027/06/20260610_NISSAN_Terrano_PHEV_Concept_002.jpg?v=1781078890)
一方で気になるのは、BEV(バッテリーEV:電気自動車)のシェアが加速的に進む中国市場向けモデルでありながら、BEVではなくPHEV(プラグインハイブリッド車)を採用した点です。
その背景には、中国NEV(新エネルギー車)市場の変化があります。
中国ではここ数年、国の補助金政策を背景にBEV市場が急速に拡大しました。しかし普及が進む一方で、都市部では充電待ちの長時間化や、長距離移動時の航続距離への不安、寒冷地での性能低下など、BEV特有の課題も目立つようになっています。
そうしたなかで、「ガソリン車には戻りたくないが、BEVだけでは不安が残る」という現地ユーザーが注目しているのが、普段はEV感覚で使えながら長距離移動時にはエンジンを活用できるPHEVです。
日産が次期テラノにPHEVを採用したのは、BEV一本足から実用性重視へとシフトした市場の路線に、素早く対応するための選択だったと考えられます。
このテラノPHEVコンセプトは今後、中国市場だけでなくグローバル展開される見込みです。
日産は中国を「イノベーションと輸出のハブ(拠点)」と位置付けており、中国市場で磨いた技術や商品をグローバル展開していく方針を示しています。
実際、2025年以降の東風日産および鄭州日産ブランドは、「N7」「フロンティアプロPHEV」「N6」「NX8」などを中国市場へ相次いで投入するとともに、ASEANや中東、中南米などへの輸出も計画されており、すでに各国のモーターショーなどにも順次参考出品などがおこなわれています。
インフラ事情が異なる各国でも扱いやすいPHEVは、その戦略とも相性がいいパワートレインといえそうです。
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テラノPHEVコンセプトと同時公開された「アーバンSUV PHEVコンセプト」は、若年層の都市ユーザーを意識した都会派SUVです。オフロード色の強いテラノPHEVコンセプトとは対照的なモデルを同時公開したことからは、中国NEV市場の幅広い需要を取り込みたいという日産の狙いがうかがえます。
日産によると両モデルは、今後1年以内に市販仕様が発表されるとのこと。日産はさらに2027会計年度までに、中国市場へさらに3種類のNEVを追加投入する計画も発表しています。
北米では「Pathfinder(道を切り開く者)」の名で親しまれたテラノ。そのネーミングは、電動化時代の新たなSUV像を模索する今回のテラノPHEVコンセプトにも、どこか重なって映ります。
現時点で、この”次世代テラノ”の日本市場導入は未定ですが、かつて日本で親しまれた「テラノ」の名前が、電動化時代のグローバルSUVとしてどのような評価を受けるのでしょうか。
そして中国を起点とした日産の新戦略がどこまで存在感を高められるのかについても、今後の動向に注目が集まりそうです。








































