日産「新型スカイライン」は“AI”で超進化!? 伝統の「丸4灯テール」採用で大注目! ブランドを担う「ハートビートモデル」の行方とは
伝統の「走り」を掲げてきた日産のスポーツセダン「スカイライン」が、大きな転換点を迎えています。日産が示した新たなモビリティの方向性「AIディファインドビークル(AIDV)」によって、次期スカイラインはどう変わるのでしょうか。
AIDVと「意のままの走り」は両立できるのか
日産が2026年4月14日に発表した新たな長期ビジョンのなかで、大きな注目を集めた次期「スカイライン」と「AIDV」の思想。ドライバー中心を掲げてきたスカイラインとAI技術は、どのように共存していくのでしょうか。
日産は次期スカイラインを、「日本市場における日産らしさを体現し、ブランドの情緒的価値と革新性を担うハートビートモデル」と位置付けています。
こうした重要な役割が与えられていることは、長年スカイラインを応援してきたファンにとって嬉しいニュースといえるでしょう。
ティザー画像には、丸型4灯テールランプや筆記体の「Skyline」ロゴなど、歴代モデルを知るファンにはたまらない要素が盛り込まれていました。また、ハコスカと並行する映像も用意されており、過去の名車への敬意やオマージュも感じられます。
さらに日産は、次期スカイラインについて「ドライバー中心で、高性能で意のままの走りを実現する」と説明しており、歴代モデルが追求してきた価値を継承する姿勢を示していました。
![丸テールも健在! 次期「スカイライン」はどう変わるのか[写真は日産が公開したティザー画像]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2027/04/20260427_NISSAN_Skyline_IMAGE.jpg?v=1777267399)
ただ、この長期ビジョンにおいては、AIドライブとAIパートナー技術を融合した「AIDV」の開発を進め、AIドライブ技術を搭載するモデルを今後大幅に拡大していく方針も明らかにされており、ブランドを象徴するスカイラインには、何らかの形で最新技術が盛り込まれる可能性は高いとみられます。
AIDVは、AIが常時周囲の状況を監視しながらドライバーを支援するシステムです。高速道路での運転支援に加え、一般道における危険予測や回避支援など、従来よりも踏み込んだ制御が想定されています。
1957年の誕生以来、スカイラインは日産の技術力や挑戦する姿勢を象徴する存在として歩んできました。長年にわたり支持されてきた理由のひとつが、ドライバーの操作に素直に応え、自分の思いどおりにクルマを操れる感覚でした。
筆者(自動車ジャーナリスト 吉川賢一)もかつて「V36型」(12代目)スカイラインに乗り、その走りを楽しんでいました。
また、元日産の開発エンジニア(運動性能担当)として「V37型」(現行・13代目)スカイラインの開発に携わった経験もありますが、開発では数値性能以上にドライバーとの一体感を重視していました。
スカイラインには、V36型で採用された4輪操舵システム「4WAS」や、V37型の「ダイレクトアダプティブステアリング(ステア・バイ・ワイヤ)」、さらに「プロパイロット2.0」など、当時の先進技術がいち早く搭載されましたが、技術を導入すること自体が目的ではなく、ドライバーがより思いどおりにクルマを操るための手段として導入されたもの。
最新技術を活用しながら走りの質を高めることこそ、スカイライン開発陣が一貫して追求してきたテーマでした。
ここに「AIが介入することでスカイラインらしさが失われるのではないか」と感じる人もいるかもしれませんが、次期スカイラインが目指すべき姿は、AIが主役になるクルマではなく、AIによってドライバーの能力や楽しさをさらに引き出すクルマではないでしょうか。
長距離移動の負担軽減や事故リスクの低減、高齢化社会への対応など、AIドライブ技術による高度な運転支援は今後さらに普及していくでしょう。そうした時代だからこそ、人が運転を楽しむ時間や体験の価値は、むしろ高まっていくのかもしれません。
AIパートナー技術も、人から運転を奪うためではなく、人とクルマの関係をより深めるために活用されることを期待したいところです。
次期スカイラインがハコスカと並行する映像を用意し、歴代モデルを想起させるデザイン要素を取り入れたことは、ブランドの原点を意識していることの表れとも受け取れます。
それは単なるデザイン上の演出ではなく、歴代モデルが積み上げてきた価値を未来へ受け継ごうとする意思表示なのかもしれません。
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スカイラインはこれまでも時代ごとの先進技術を取り込みながら、その時代なりの「走る歓び」を追求してきました。
AIDVという新しい考え方を取り入れる次期モデルも、その延長線上にあるのかもしれません。
AI主導の時代において、スカイラインがどのような形でドライバーとの関係を再定義するのか。その答えが示される日を楽しみに待ちたいところです。
Writer: 吉川 賢一
日産自動車にて11年間、操縦安定性-乗り心地の性能開発を担当。スカイライン等のFR高級車の開発に従事。新型車や新技術の背景にあるストーリーや、作り手視点の面白さを伝えるため執筆中。趣味は10分の1スケールRCカーのレース参戦、クルマ模型収集、サウナなど



































































































