日産「新型エルグランド」予約受注スタート! ライバル「アルファード」からの乗り替え続出!? 今なら納期は3~4か月か? 販売店に聞いた“最新状況”とは!

2026年7月の発売を目前に控え、日産「新型エルグランド」の予約受注が開始されました。そこで販売店に最新の状況を聞いてみました。

新型「エルグランド」とライバル「アルファード」との違いは?

 新型エルグランドは、アルファードに比べて走行性能が優れている反面、車内は比較的シンプルな仕上がりです。特にアルファードとは、2列目シートの仕様が大きく異なっています。

 アルファード/ヴェルファイアの売れ筋グレード(「Z」や「Zプレミア」など)の2列目には、両側に固定式アームレストを備えた豪華なシートが構えます。対するエルグランドの2列目は、一般的な跳ね上げ式アームレストを採用したセパレートシートです。

 また、アルファードには頭上に各種照明やエアコンスイッチを内蔵した「オーバーヘッドコンソール」がそびえ立つものの、新型エルグランドの天井にはそれが見当たりません。

 固定式アームレストや天井のコンソールは、実用面で不可欠な装備ではないものの、高級ミニバンとしての「分かりやすい豪華さ」を大きく左右します。これらは車両コンセプトを象徴する部分でもあるため、ユーザーの第一印象に与える影響も小さくないはずです。

新型「エルグランド」の2列目シート
新型「エルグランド」の2列目シート

 こうした快適装備の違いについて、日産の販売店に聞いてみました。

「現時点(5月下旬)では、まだお客様に実車をお見せできていません。それでも資料をご覧になった段階で、『すっきりした内装だね』という感想をよくいただきます。

 つまるところ、至れり尽くせりの豪華さを重視する方はアルファードを選ぶでしょう。一方でエルグランドには、以前から『走りの良さ』を求めるお客様が多く、新型への期待もそこに集中しています」

 ちなみに新型エルグランドは、全車に1.5リッター直列3気筒ターボエンジンを組み合わせた第3世代のハイブリッド「e-POWER」と、4WDシステム「e-4ORCE」を搭載。主要グレードは2種類で、ベースとなる「e-POWER・X・e-4ORCE」が689万7000円、上級の「e-POWER・G・e-4ORCE」が757万9000円に設定されています。

 ここで、アルファードの同等グレードである「ハイブリッドZ・E-Four(657万円)」と比較してみましょう。新型エルグランドのベースグレード(689万7000円)は、アルファードよりも32万7000円高く設定されています。

 その代わり新型エルグランドは動力性能で上回り、可変ショックアブソーバーの採用によって走行安定性も磨き上げられました。

 ここまでの比較だと「新型エルグランドは走りが良い分、32万7000円高い」という話で収まりますが、実際はここからさらに“標準装備の差”が加わります。

 新型エルグランドの場合、インフォテインメントシステム+プロパイロット+後席モニターが24万9700円のセットオプション、さらに100V・1500Wの電源コンセントも9万9800円のオプション扱いとなります。

 しかし、アルファードやヴェルファイアには、これと同等の運転支援機能や1500Wコンセントが、最初から標準装着されているのです。前述した豪華な2列目シートや天井のコンソールも標準装備に含まれます。

 こうした「新型エルグランドではオプションになる装備」や「車格としての装備差」まで計算に入れると、新型エルグランドはアルファードに比べて実質的に60万円ほど高価なプライスになります。この差額こそが、新型エルグランドの「走りの良さ」に対して支払う対価といえるでしょう。

 したがって、この新型車の評価は「走行性能」をどう捉えるかで180度変わります。

「ミニバンは広い室内と豪華さこそが正義」と考えるならアルファードがお買い得ですし、「ミニバンであっても優れた走行安定性や運転の楽しさを諦めたくない」というのであれば、新型エルグランドを検討する価値は大いにあります。

※ ※ ※

 同じカテゴリに属しながら、アルファードとは異なる価値観を提示する新型エルグランド。

 豪華さの中に秘められたスポーティな性格は、かつて1980年代に一世を風靡した初代「シーマ(FPY31型)」や、「セドリック/グロリア グランツーリスモ(Y31型)」を彷彿とさせます。

 今回の新型エルグランドも、当時の名車たちと同じように、「アンチトヨタ」「アンチアルファード」を掲げる日産ファンに響く存在になるかもしれません。

【画像】超カッコいい! これが新型「エルグランド」です!(30枚以上)

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Writer: 渡辺陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を得意とする。

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