60年越しに全線開通へ! 「1軒の家」で隔たれた道路… やっと悲願の通り抜け可能に!? 世田谷「恵泉通り」を近隣住民が語る
1966年の事業計画決定から長らく未開通区間が残されていた東京都世田谷区の主要生活道路「恵泉通り」について、2028年3月の完成を目指す方針が示されました。周辺の狭い生活道路への迂回を経験してきた近隣住民のコメントを交え、これまでの経緯と現在の現地の様子について解説します。
世田谷区「恵泉通り」60年越しの全線開通へ! 近隣住民が語る
2026年4月23日に東京都世田谷区は、1966年の事業計画決定から未開通区間が残っていた区道「恵泉通り」について、2028年4月以降にすべての区間で開通する目処が立ったことを区議会で明らかにしました。
長年、迂回していた近隣住民の声を交え、これまでの経緯と現在の現地の様子、今後の見通しについて解説します。
世田谷区経堂と船橋を結ぶ通称「恵泉通り」は、計画決定から半世紀以上が経過した現在も一部区間が未完成のままです。
用地取得の手続きが難航し、通行止めの柵が設置された状態が続いていました。
道路事業が開始されたのは1966年4月です。
計画の長期化は、用地買収に応じない地権者との間で訴訟や明け渡し拒否が続いたことが主な要因です。
2013年1月には土地の所有権が世田谷区へ移り、2017年1月には明け渡しの裁決が下されていました。
それでも土地の明け渡しは行われず、膠着状態が継続します。
事態が動いた背景には、2024年4月に区民306名から提出された陳情があります。
迂回による事故発生などを懸念し、早期完成を求める内容でした。
これを受け、区は行政が強制的に手続きを進める「行政代執行」も視野に入れて交渉を行いました。
その結果、2027年3月末までに地権者が自主的に退去することで合意に至っています。
世田谷区内に35年以上居住するある住民は、開通の見通しが立ったことを歓迎しています。
この住民は、学生時代には自転車で、現在は自動車を利用して赤堤通りへ抜ける際に、この周辺の道路を日常的に利用してきました。
住民によると、千歳通りから北へ直進し、小田急線の高架下を通過するルートが基本となっているものの、経堂けやき公園付近から左へそれて、住宅街の狭い道路を通行して赤堤通りへ迂回する必要があったといいます。
元々の計画では片側1車線、幅11メートルの直線道路として整備される予定でした。
全長約420mのうち約300mは1996年から2018年にかけて順次開通していますが、残りの区間が未完成であったため、このような迂回ルートの利用が常態化していました。

全線開通の見通しに関する報道を受け、前述の住民が改めて現地を確認したところ、未開通区間周辺の状況は依然として制限された状態でした。
経堂けやき公園手前の道路にはバリケードが置かれ、車線は片側のみに絞られています。
さらにその先には緑色のフェンスが設けられ、「行き止まり」と記された看板が設置されていることを確認しています。
長年の懸案事項に進展があったことから、現地には近隣住民以外にも複数の見物人が訪れていたといいます。
未開通区間に設置されたこのフェンスが、地域の円滑な交通を長きにわたり遮ってきました。
※ ※ ※
世田谷区は2028年3月末までに事業を完成させる方針を示しています。
全線が開通した場合、赤堤通りから城山通りへのアクセスが直線的になり、利便性が向上します。
近隣住民にとっては、周辺の環状八号線が渋滞した際の有効な迂回ルートとして機能することが見込まれています。
また、緊急車両の通行も可能となるため、地域全体の安全性向上も期待される要素です。
長年にわたり狭い生活道路への迂回を経験してきたユーザーにとって、今回の全線開通の目処は、移動の負担軽減につながる有益な変化と言えます。
Writer: くるまのニュース編集部
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