もし首都高の都心環状線で分岐を間違えたら… 迂回するより素直に「1周」したほうがいい?
首都高C1都心環状線からは各方面へ放射状に延びる路線が分岐しており、多数のJCTが存在します。うっかり目的の路線へ分岐できなかった場合でも、様々な迂回経路がありますが、ルートを考えるのは煩雑。素直にもう1周すると、所要時間はどれほど変わってくるのでしょうか。
迂回ルートと「もう1周してリトライ」、どっちが早い?
首都高C1都心環状線からは各方面へ放射状に延びる路線が分岐しており、多数のJCTが存在します。次々とJCTが現れるため、うっかりして、自分が進むべき方向へ分岐できなかったという経験をした人もいるかもしれません。
一方、近年はC1を取り囲むようにC2中央環状線なども完成し、さまざまなルートでの迂回が可能になっています。C1から進むべき方向へ分岐できなくても、カーナビで目的地を設定していれば迂回ルートを自動で案内してくれることでしょう。しかしそうでない場合、「次のJCTで分岐すると、こう行って、それからああ行って……」と、頭を悩ませる場合も。
いっそのことC1を1周して分岐をリトライしたほうがよいのでしょうか。それとも、迂回ルートのほうが速いのでしょうか。C1は1周14.8km、制限速度は多くの区間で50km/hで、1周にかかる時間はおよそ20分です。ふたつのケースで、最短ルートと迂回ルートの例を挙げたうえで、最短ルートにC1の1周をプラスした場合とを比べてみましょう。なお、所要時間は平日日中、平均的な混雑状況を想定した参考値、C1の1周をプラスした所要時間は、上記の距離14.8kmと所要時間20分を足したものです。
●1号上野線 上野入口からK1横羽線 みなとみらい出口へ向かう場合
・最短ルート:上野入口→江戸橋JCT→(C1外回り)→浜崎橋JCT→(1号・K1)→みなとみらい出口、距離37.8km、所要時間39分
浜崎橋JCTで分岐を間違えた場合、C1外回りで次の一ノ橋JCTから分岐する2号目黒線は、その先で首都高の他路線とつながっていません。よって、一ノ橋JCTの次、谷町JCTから分岐する3号渋谷線を経由するルートが迂回路として考えられます。
・迂回ルート例:上野入口→江戸橋JCT→(C1外回り)→谷町JCT→(3号)→大橋JCT→(C2内回り)→大井JCT→(湾岸線)→東海JCT・昭和島JCT→(1号・K1)→みなとみらい出口、距離49.9km、所要時間56分
最短ルートにC1の1周をプラスした距離は52.6km、所要時間は59分ですので、こちらは迂回ルートのほうが早くて距離も短くなります。