“ハリアー”サイズの「新型クーペSUV」登場! 精悍「直線基調」フォルム×画期的な「静音パワーユニット」搭載! 7年ぶり全面刷新のヒョンデ「新型ネッソ」どう進化した?

ヒョンデモビリティジャパンは新型水素電気自動車(FCEV)のSUV「NEXO(ネッソ)」を発売しました。7年ぶりのフルモデルチェンジでどのような進化を遂げたのでしょうか。

非常に高いレベルにあるヒョンデの水素技術

 ヒョンデモビリティジャパンは2026年4月8日、新型水素電気自動車(FCEV)「NEXO(ネッソ)」を発売しました。

 環境性能と実用性を高いレベルで両立した次世代ミドルSUVとして、日本における水素モビリティの新たな選択肢となる一台です。

 ヒョンデの燃料電池車開発の歴史は意外にも長く、1998年に研究開発をスタートさせています。

 2013年には量産型FCEVである「ツーソン FCEV」を市場投入し、2018年には専用設計モデルとして初代ネッソが登場しました。

 初代は世界各国で高く評価され、2024年までに累計約4万台を販売しています。

 今回の新型は実に7年ぶりのフルモデルチェンジとなり、韓国では発売から約半年で約5000台を販売するなど、すでに大きな注目を集めています。

精悍「直線基調」フォルムがカッコいい!
精悍「直線基調」フォルムがカッコいい!

 ボディサイズは全長4750mm×全幅1865mm×全高1690mmで、トヨタ車でいうと「ハリアー」に近いサイズ感です。最小回転半径は5.5mを実現しており、都市部や狭い道路が多い日本の環境でも扱いやすい設計となっています。

 外観にはヒョンデの新デザイン思想「アート・オブ・スティール」が採用され、金属の質感を活かしたクールな直線基調の面構成が、先進性とSUVらしい力強さを演出しました。

 後部が傾斜したクーペルックのリア周りも新鮮な印象で、先代よりも引き締まった表情を持ちながら、幅広い層に受け入れられる落ち着きも備えた仕上がりです。

 室内では、水素タンクを効率的に配置することでセンタートンネルのないフラットな後席フロアを実現し、ゆとりある居住空間を確保しています。

 ラゲッジスペースは通常時510リットル、後席を折りたたむと最大1630リットルまで拡大でき、日常の買い物からアウトドアレジャーまで幅広く活躍するクルマです。

 日本仕様ではV2L(Vehicle-to-Load:給電)機能を標準装備し、車内外で最大1500Wの電力供給が可能。さらにCHAdeMO規格対応のV2H(Vehicle to Home:クルマと住宅の双方向をつなぐ)機能も備えており、災害時の非常用電源としても活用できます。

 これは防災意識の高い日本市場において、特に大きな価値を持つ機能といえるでしょう。

 装備も充実しており、Googleマップ連携ナビや水素ステーション検索機能、スマートフォンアプリ「Bluelink」による遠隔管理に対応しています。Bang&Olufsen製14スピーカーのプレミアムサウンドシステム、指紋認証、デュアルワイヤレス充電、USB Type-C(計100W)なども標準装備です。

 搭載モーターは最高出力204馬力・最大トルク350Nmを発揮し、駆動方式はFFを採用しています。計162リットルの大容量水素タンクとの組み合わせにより、約5分の水素充填で一充填走行距離1014kmという優れた航続性能を実現しました。

 長距離ドライブでも給水素を気にせず走れる実用性の高さは、水素車の大きなアドバンテージです。

 走行中は前方レーダーとナビゲーション情報を組み合わせた「スマート回生システム」が、交通状況に応じて回生ブレーキの強さを自動で制御します。ストップ&ゴーの多い日本の道路でもスムーズな走りを実現し、ドライバーの疲労軽減にも貢献するでしょう。

 グレードは「Voyage」「Lounge」「Lounge+」の3種類で、価格はそれぞれ750万円、820万円、835万円(各消費税込)です。

 国のクリーンエネルギー自動車導入促進補助金(CEV補助金)の対象車両となっており、147万円の補助金が交付される予定のため、実質的な購入価格はさらに抑えられます。

 また、購入後のサポートとして、4年目までの法定点検・車検点検の基本料が無償となる専用プログラムも用意されており、長期にわたって安心して乗り続けられる環境が整っています。

※ ※ ※

 クルマ・サービス共に充実したヒョンデの水素技術。日本市場でも大きな存在感を示せるのか、注目です。

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Writer: 赤羽馬

金融業・自動車ディーラー営業マンを経て、ライターとして独立。幼少期からの自動車カタログ収集癖あり。エンドユーザーに役立つ話や経済・金融とクルマに関する情報を発信中。

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