e-POWER搭載で日産「ノート」の販売は絶好調 売れている理由を「ノート」の歴史からひも解く
スタイリッシュかつ走行性能に優れた「2代目ノート」が2012年に登場
2代目ノートは2012年7月16日に行われたワールドプレミアイベントにおいて公開され、翌月の8月28日から販売されました。発売からわずか1か月で月産販売目標台数1万台を大幅に上回る2万2000台を受注。その後3か月間も1万台/月を超える好セールスを記録します。
全車アイドリングストップ機能が備えられたこのモデルでは、1.2リッターのスーパーチャージャー付エンジン搭載車で、2012年登録のガソリン車クラスナンバー1となる25.2km/L(JC08モード)を実現。
それ以外のラインナップ(2WD)でも「平成27 年度燃費基準+10%」を達成していますが、性能面以外にも空気抵抗を考慮した流麗なボディワークも話題となりました。
結果、2013年には「日本自動車研究者・ジャーナリスト会議(RJC)」が主催する「RJCカー ・オブ・ザ・イヤー」にも選ばれました。「2代目」ノートは毎年マイナーチェンジを繰り返しますが、2016年11月2日の改良では新パワートレイン「e-POWER」を搭載することになります。
大幅なマイナーチェンジにより、新電動パワートレイン「e-POWER」を追加
ガソリンエンジンで発電し、その電力を利用してモーターの力で走行するという日産初のシステムにより、「e-POWER S」で37.2km/L、「e-POWER X/e-POWER MEDALIST」で34.0km/Lと大幅な燃費の改善が実現されました。
その後も数々の改良や2014年の「NISMO」バージョン追加などで注目を集めた2代目「ノート」でしたが、とくに2016年発売の「e-POWER」は、発売から1年経たずに販売累計10万台を達成します。(2018年3月末の時点で14万2058台)。
2017年度にコンパクトセグメント部門で国内売り上げ1位獲得、2018年上半期の国内販売で登録車No.1と現在も好調な売れ行きを見せる現行「ノート」ですが、2WDモデルで19種、4WDモデルで12種、NISMOバージョン3種と合計34種類もの豊富なラインアップを誇ります。
多くのユーザーのニーズに応えられるバリエーションの豊富さと、最新の技術を駆使した環境性能は、初代から「ノート」が人気車であり続ける秘訣かもしれません。
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