NEXCOが“ホンキ”の逆走対策を実施へ! 「突起or段差でドカン」で警告! 28年度までに主要箇所で整備へ ゆくゆくは「トゲトゲ突き刺し」で“強制停止”も必要か
NEXCO東日本は中期経営計画において、逆走対策の推進として、「物理的対策」を展開すると明らかにしました。
「ドカンと一発」で逆走を警告
NEXCO東日本は2026年4月22日、2026年から2023年までの中期経営計画を策定しました。
中期経営計画には、逆走対策の推進として、「物理的対策」を展開すると明らかにしましています。一体どういうことなのでしょうか。
高速道路の「逆走」が、深刻な社会問題となっています。国土交通省によると、最新の2024年のデータでは、1年間に220件発生しているといい、このうち約20%が物損以上の何らかの事故に発展しています。
なかには、正しい方向(順走)に走るクルマと正面衝突することも起きており、順走車のドライバーや乗員が命を落とす事故も多発しています。
すでにNEXCO東日本をはじめ、高速道路各社はあの手この手でさまざまな逆走対策を行っており、例えば路面に走行する向きを示す矢印を表示したり、ラバーポールで逆に行かないようにする対策、また「×逆走×」といった看板を連続させ、視覚的に気づかせる対策、さらには逆走車を検知して、音声で知らせる対策などを徹底しているところです。
しかし、依然として逆走事故はゼロにはなっておらず、より効果的な対策の実施が求められています。

ちなみに、過去に起きた逆走事故では、逆走したドライバーは「どこから乗ったのかわからない」「入口かと思った」「周囲が逆向きで走っていて、おかしいと思った」「対面通行だと思った」などと話していることから、自分が逆走をしている意識がほぼ無いまま走行を続けていることが分かります。
さらには、逆走車を静止しようとするパトロール隊がいるにも関わらず、それを無視して逆走を続けようとする映像がSNSに投稿され、話題になったこともあります。
こういったことから、「いくら警告看板を出したとしても、逆走をするドライバーはそんなものには目もくれないのではないか」という声も聞かれます。
そこで、「逆走車の走行を物理的に知らせる」という方法が注目されています。
2025年11月にはNEXCO東日本が公式で、「物理的対策を実施してまいります」とし、2028年度までの設置を目指す方針を明らかにしています。
そして今回の中期経営計画では、逆走の「重点対策箇所65箇所」で2028年度までに、物理的対策を施すことを発表しました。
では、「逆走車の走行を物理的に知らせる」方法とは、どのようなものがあるのでしょうか。
まずひとつが「ウェッジハンプ」です。NEXCO東日本が大成ロテックと共同開発したものとなります。
ウェッジハンプは、横から見て「くさび型」をしている凸型の構造物で、2つの「坂」で構成されています。
順走車の場合は、ゆるやかな坂を通過するため違和感なく走行できますが、逆走車が通行する場合はほぼ「段差」となっている45度の坂を通過することになり、「ドカン」と乗り上げ、振動が発生することになります。この体感により、異常な走行を知らせるというものです。
そしてもうひとつが、「路面埋込型ブレード」です。こちらはダイクレと共同開発したもので、「突起(ブレード)」が斜めに生えた構造物です。
順走車が通過する場合は突起が引っ込み、特に何も起こりませんが、逆走車が通過すると、突起は引っ込まず、「ドカン」とかなりの衝撃を与えることになります。ただし、タイヤをパンクさせるほどの威力はありません。
また、視覚的にもトゲトゲしたものが路面から生えていることで、速度を緩めたり、停止させる効果もありそうです。
これらの対策は、まずは現地検証の結果を踏まえて展開予定です。
加えて、監視カメラ映像と画像解析技術を活用し、逆走車両への警告や順走車両への注意喚起を行う技術の検証を進め、有効な技術を実装される予定となっています。
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ちなみに、海外では逆走車や通行止めエリアへの進入を防ぐ対策が普及しており、街なかでも一般的に見かけることができます。
なかには「路面埋込型ブレード」を発展させたような、タイヤにトゲトゲを突き刺すことで阻止する方法や、頑丈な柱状の構造物(ボラード)を昇降式にし、不正な通行があればボラードを上昇させて激突させ、停止させる方法などもあります。
現在のところ、まだ「車両を損傷させてまで阻止する」ほどの威力を持つ対策は、日本ではさまざまな観点から消極的です。ただし今後、逆走事故が一向に減らなければ、いよいよ本格的に検討させる可能性もありそうです。
Writer: くるまのニュース編集部
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