押されても倒れない… 豊田自動織機がWoven Cityで披露した物流ロボット 人に寄り添う2輪ロボとは? 新たなモビリティの形
トヨタとウーブン・バイ・トヨタは、Woven Cityの開発拠点「Inventor Garage」の稼働に伴いイベント「Kakezan 2026」を開催しました。本記事では、このイベントに出展した豊田自動織機の次世代物流ソリューションと、人に寄り添う2輪ロボットの取り組みについて解説します。
豊田自動織機が示す次世代の物流 Woven Cityで自律型2輪ロボット展示
豊田自動織機は、Toyota Woven Cityで開催された「Kakezan 2026」に出展しました。
今回は豊田自動織機が展示した、人と共生する自律走行ロボットとWoven Cityにおける実証案について、現地取材をもとに紹介します。

トヨタとウーブン・バイ・トヨタは、Woven Cityにおけるインベンター同士の共創を生み出すイベント「Kakezan 2026」を開催しました。会場では、開発中の技術や各企業の実証内容が展示されています。
イベント内の「Woven City Inventors」では、豊田佐吉が発明した自動織機を原点とする豊田自動織機が出展しました。
同社は、フォークリフトをはじめとする産業車両や物流システムの分野でグローバルに事業を展開し、最適な物流ソリューションを提供しています。
豊田自動織機担当者は今回の展示について「当社はフォークリフト事業をはじめ物流のところを軸に事業を展開しており、Woven Cityでも物の移動をテーマに製品を出展しております」と述べています。
ブースには、工場や物流現場、日常生活などで人と協調しながらさまざまな搬送に対応したコンセプトモデル人協調運搬ロボット「LEAN」が展示されました。
LEANの外観は白を基調としたスリムな縦型の筐体で、青いLEDラインが洗練された印象を与えます。下部の2つの車輪でバランスを取り、必要に応じて上部のアームが展開して荷物を載せる仕組みを備えています。この無駄のないデザインは、工場内のみならず、街中やオフィスなど人が行き交う生活空間にも自然に溶け込む機能美を感じさせます。
このロボットの技術的な特徴は、人との安全な接触を考慮した姿勢制御にあります。
自らバランスを取りながら走行する構造ですが、あえて外力を受け流す機能を持たせています。
豊田自動織機担当者は「工場や街中など人がたくさん通る場所で、センサーを使わずにモーターの力だけで外力を検知して動いてくれます。軽く押すだけで押し負けて後退し、定位置まで戻ってくる機能を持っています」と解説します。この制御により、狭い通路で人と接近した場合でも安全な運用が可能です。
このロボット技術は、すでに実際の工場で導入実績があります。
豊田自動織機担当者は「工場でベルトコンベアが引いてある場所では、人が通るたびにラインを止める必要がありました。そこにこのロボットを入れて、人が何回でも通れるようにしました」と語ります。月に約2万台を生産する工程において、1年半ほどの稼働実績を積んでいます。
現在のコンセプトモデルの積載量は5キロまでですが、用途に合わせて15キロから20キロへと拡張できる設計となっているようです。Woven Cityでの展開について、豊田自動織機担当者は「まだ何をやろうか検討の段階ですが、物流を中心に色々な会社と話し合い、他にはないロボットの特徴を活かして新しい価値を創造できないかと考えています」と今後の実証に向けた意欲を示しました。

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豊田自動織機が提案する物流ロボットは、荷物を効率的に運ぶだけでなく、人に押し負けるという独自の制御によって安全性と共生を実現していました。
「Inventor Garage」におけるインベンター同士の繋がりを通じ、このロボット技術がWoven Cityのインフラとしてどのように社会に浸透していくのか、継続的な実証の成果が期待されます。
Writer: くるまのニュース編集部
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