斬新「4WDミニバン」に注目ッ! 「アルファード超え」巨大ボディに“観音開きドア”&「めちゃ広ッ豪華内装」採用! “光るフロントフェイス”も目を惹くアウディ「アーバンスフィア」ドイツモデルとは?
近年、ミニバンは快適性と先進性を兼ね備えた存在として再評価されています。ドイツ勢でも新たな動きが見られるなか、アウディは市販車こそ持たないものの、かつて未来を示すコンセプトで独自の可能性を提示していました。一体どのようなモデルなのでしょうか。
都市生活に寄り添う新しいファミリーカー像
近年、自動車市場ではミニバンの人気が改めて高まりを見せています。かつてはファミリー向けというイメージが強かったこのカテゴリーですが、近年はラグジュアリー性や先進性を兼ね備えたモデルが増え、存在感を大きく変えつつあります。
これまでミニバンの印象があまり強くなかったドイツメーカー勢においても、メルセデス・ベンツは新型「VLE」を投入し、新たな方向性を示しています。
また、BMWは具体的な発表はないものの、2027年までに40車種もの新型車やフェイスリフトモデルの投入を計画しているとされ、そのラインナップの中にミニバンが含まれるのではないかという期待や噂も一部で語られています。
そうした流れの中で、アウディも現時点でミニバンの市販ラインナップこそ持たないものの、過去にその可能性を示唆するコンセプトモデルを発表していました。

そのモデルとは、アウディが2022年4月にオンラインで発表した「Audi urbansphere concept(アーバンスフィア コンセプト)」です。
このモデルは従来の自動車の枠組みを超え、移動そのものを新しい体験へと昇華させることを目指した大型EVミニバンのコンセプトです。
特にインテリアの広さと快適性はこれまでの市販モデルを凌ぐレベルとされ、単なる移動手段ではなく「過ごす空間」としての価値を追求しています。
アウディはこれ以前から未来のモビリティを見据えたコンセプトカーを段階的に発表してきました。
その始まりとなったのが、2021年8月に公開された「Audi skysphere concept roadster(スカイスフィア コンセプト ロードスター)」です。
このモデルではホイールベースを可変させるという大胆な発想に加え、自動運転モードとドライビングを楽しむモードを切り替えられる点が話題となりました。
その後も開発は続き、アーバンスフィアを含む計4台が「Audi sphereシリーズ」として公開されています。
アーバンスフィアはとくに中国の大都市圏での利用を想定して設計されました。都市部では居住空間が限られる傾向にあるため、移動時間をいかに快適に過ごせるかが重要なテーマとなります。
そのため、このモデルではまずインテリアの設計が優先され、そこから外観デザインが形作られていきました。
このアプローチにより、従来のクルマとは異なる「第3の生活空間」としての役割が強く意識されています。
ボディサイズは全長5510mm×全幅2010mm×全高1780mmと非常に大きく、ホイールベースは3400mmに達し、全高を除けば日本で人気のトヨタ「アルファード」(全長4995mm×全幅1850mm×全高1935mm、ホイールベースは3000mm)を遥かに上回るサイズ感です。
この数値からも分かるように、室内空間は圧倒的な広さを誇り、乗員がゆったりと過ごせる設計となっています。
乗車時には地面にウェルカムライトが映し出され、ドアは自動で観音開きとなるなど、乗り込む瞬間から特別な体験が演出されます。
車内に目を向けると、センターピラーを排した開放的な構造と大きなガラスエリアにより、視界の広さが際立ちます。
柔らかな照明や上質な素材が組み合わさることで、まるでラウンジのような雰囲気が広がります。
さらにシートは乗員を迎えるように回転し、快適な姿勢へと導く仕組みが採用されています。
こうした工夫により、従来の「座る」という行為がより自然で心地よいものへと変化しています。
外観デザインは流麗なシルエットを持ちながらも、アウディらしい要素をしっかりと継承しています。
デジタルライトを組み込んだフロントグリルや、彫刻的なホイールアーチなどが特徴的で、先進性とブランドアイデンティティが見事に融合しています。
また、ウインカーは内側から外側へ光が流れるダイナミックな演出が施され、視認性とデザイン性を両立しています。
パワートレインには電気自動車専用の「PPE(プレミアムプラットフォームエレクトリック)」が採用され、約120kWhのバッテリーを床下に配置しています。
2基のモーターによって合計出力295kW(約400馬力)、最大トルク690Nmを発揮し、市街地での走行に十分な性能を備えています。さらに四輪駆動システムも組み合わされ、安定した走行性能が確保されています。
このモデルはあくまでコンセプトカーであり、市販化はされていません。しかし、アウディが示したこの方向性は、今後のミニバンのあり方に大きな影響を与える可能性があります。
単なる実用車から、快適性や体験価値を重視した存在へと進化するミニバン。その未来像は、すでに現実に近づきつつあるのかもしれません。
Writer: くるまのニュース編集部
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