10年ぶりに全面刷新! トヨタの新型「商用車」まもなく発売! 全長5.3m級「堂々サイズ」に「斬新パワトレ」も搭載! 精悍デザインもイイ「“新世代”ハイラックス」26年中ごろ日本導入へ

トヨタの人気ピックアップトラック「ハイラックス」は、2025年11月に第9世代へと刷新され、生産されるタイでは「トラボ(TRAVO)」のサブネームが与えられました。ラダーフレーム構造を維持したまま電動化にも対応した点が特徴ですが、その実像について現地での取材から整理します。

2026年年央に日本導入の新型車をみてきた!

 トヨタは2025年11月10日、タイ・バンコクで開催された新車発表イベントにおいて、「トラボ(TRAVO)」というサブネームが与えられた新型ピックアップトラック「ハイラックス」を世界初披露しました。およそ10年ぶりの全面刷新となります。

 最大の特徴は、内燃機関モデルを含めた複数のパワートレイン展開が予定されている点にあります。

 今回発表されたディーゼルエンジンモデルとBEV(バッテリーEV:電気自動車)に加え、欧州およびオセアニア向けには2028年導入予定でFCEV(燃料電池車)の開発も進められるなど、マルチパスウェイの考え方が色濃く反映されているモデルといえます。

 筆者(自動車ジャーナリスト 吉川賢一)は、2026年3月25日より4月5日までタイで開催された「バンコク国際モーターショー2026」の会場に訪れましたが、電動モデルの「トラボe」に加え、内燃機関モデルのトラボにも多くの来場者が足を止めており、特定のパワートレインに偏らない関心の広がりが見て取れました。

精悍デザインもスゴい「新型ハイラックス」どんなクルマ?
精悍デザインもスゴい「新型ハイラックス」どんなクルマ?

 エクステリアは、先代モデルの力強さを継承しつつ、直線基調のデザインへと刷新されています。

 ダブルキャブのボディサイズは、全長5320mm×全幅1885mm×全高1815mmで、従来型をほぼ踏襲しました。

 鋭いヘッドライトや厚みのあるフロントマスク、張り出した前後フェンダーが組み合わされ、従来以上に凝縮感のあるスタイルに仕上げられている印象です。

 トラボeとトラボの外観上の違いはフロントグリルの処理が中心で、大きな差別化は図られていません。

 インテリアはデジタル装備を軸に現代的な構成へと進化しています。

 ブラック基調で統一された室内は質感の底上げが図られており、前席シートはソフトレザーが採用されるなど、快適性にも配慮されています。

 ステアリングホイールはランドクルーザーシリーズと共通性を感じさせる意匠となり、12.3インチのデジタルメーターやセンターディスプレイ、小型ノブ式のシフトスイッチ、電動パーキングブレーキ、先進運転支援機能なども搭載されています。

 後席は前席よりもやや高い位置に設定されており、前方視界の確保に配慮された設計です。

 頭上および膝まわりの空間にも余裕があり、乗用用途としての実用性にも配慮されています。荷台については従来型と同等のスペースが確保されており、ピックアップトラックとしての基本性能はしっかり維持されています。

 パワートレインは、内燃機関モデルに最大出力204PS、最大トルク500Nmを発揮する2.8リッターディーゼルエンジンを搭載し、6速ATと組み合わされます。

 トラボeは、システム最高出力196PSの電動パワートレインを採用し、最大トルクはフロント205Nm、リア269Nmの電気モーターを組み合わせた構成です。59.2kWhの走行用バッテリーはフレーム内に配置し、ラダーフレーム構造の堅牢性と電動化の両立が図られています。

 現地価格はトラボが110万2000バーツ(約546万円)から、トラボeが149万1000バーツ(約738万円)と発表されています。

 日本仕様についても2026年年央の発売が予定されています。

 タイではピックアップトラックは生活に密接に結びついた存在であり、街中や郊外を問わず、その姿を多く見かけます。

 悪路への対応力や高い車高、多人数乗車と積載性を両立といった特性が評価されているほか、税制面でも乗用SUVに比べて優遇される傾向があるようです。

 購入時の負担が抑えられたことで、ピックアップトラックをファミリーカー代わりに利用するユーザーが多いのも、普及を後押ししていると考えられます。

※ ※ ※

 トラボとして刷新された新型ハイラックスは、トラボeの投入によって電動化への対応を明確に示しつつも、複数のパワートレインを用意する柔軟性をみせてくれました。

 会場での反応を見る限り、トラボeは新型ハイラックスの象徴的な存在ではありますが、実用面ではまだ内燃機関モデルが主役であることも事実です。

 タイ市場の圧倒的な熱量と、ピックアップの立ち位置が異なる日本市場。その温度差をトヨタがどう埋めて日本へ導入するのか、今後の戦略が注目されます。

【画像】超カッコいい! これが「10年ぶり全面刷新」したトヨタの「新型ハイラックス」です! 画像で見る(30枚以上)

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Writer: 吉川 賢一

日産自動車にて11年間、操縦安定性-乗り心地の性能開発を担当。スカイライン等のFR高級車の開発に従事。新型車や新技術の背景にあるストーリーや、作り手視点の面白さを伝えるため執筆中。趣味は10分の1スケールRCカーのレース参戦、クルマ模型収集、サウナなど

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