「えぇ…去年は車検に通ったのに…」フロントガラスの「ギラギラ加工」に落とし穴! “日差し対策”のつもりで「車検NG」に!? うっかり貼る前に知りたい“透過率”のシビアな罠!
近年、街中で見かけることが増えたフロントガラスの「オーロラフィルム」。しかし施工するにあたっては、慎重に判断する必要があるといいます。
「えぇ…去年は車検に通ったのに…」フロントガラスの「ギラギラ加工」に落とし穴!
2026年も4月に入り、春らしい陽気を感じる日が増えてきました。
これから夏に向けて日差しが徐々に強くなっていくなか、車内の温度上昇や紫外線を抑える目的で、窓ガラスに対策を施すドライバーも少なくありません。
そうしたなかで近年、街中を走るクルマの中に、フロントガラスが紫色や虹色にギラギラ反射しているケースを見かけることが増えました。
これらは一般的に「オーロラフィルム」や「ゴーストフィルム」と呼ばれる特殊なカーフィルムを施工した車両です。

見る角度によって色味が変化する視覚的なドレスアップ特徴と、赤外線や紫外線をカットする機能を持つ製品も多いため、外観の変更や遮熱を目的に一部で人気を博しています。
しかし、こうしたフィルムをクルマに施工するにあたっては、法規的な基準を満たしているかどうかを客観的かつ慎重に判断する必要があります。
クルマの窓ガラスに関する法律として、道路運送車両法の保安基準が存在します。
とくに運転席から前方の安全確認を担うフロントガラスおよび運転席・助手席の側面ガラスについては、ドライバーの視野を確保するために「可視光線透過率が70%以上」でなければならないと厳格に定められています。
万が一、フィルムを貼り付けた状態での透過率が70%を下回った場合、保安基準不適合として車検に通らないだけでなく、警察の取り締まりで不正改造車として検挙される対象となります。
ここで注意しなければならないのが、フィルム単体のスペックと実際に施工した後の数値の違いです。
製品に「透過率70%以上」と記載されているフィルムであっても、窓ガラスに貼った状態で基準をクリアできるとは限りません。
一見すると無色透明に見える自動車の純正ガラスですが、現代のクルマは製造段階で紫外線や赤外線をカットする成分が含まれており、ガラス単体の時点ですでに可視光線透過率が70%から80%程度に留まっていることも珍しくありません。
そこにフィルムを重ねて貼れば、全体の透過率はさらに低下するため、法定基準を下回る可能性も高まります。
また、施工直後は基準値ギリギリを保っていても、経年によるガラスの汚れやフィルムの劣化によって数値が落ち、次回の車検時に不合格となるケースも存在します。
くわえて、近年の車検における測定ルールの厳格化も影響しているといえます。
国土交通省からの通達により、指定自動車整備事業などで使用される可視光線透過率測定器の要件がより明確化されています。
これにより、過去の車検では機器の精度差などによって見逃されていた車両であっても、厳密な測定機器を用いた再検査によって不合格と判定される事例が報告されているのです。
オーロラフィルムは遮熱などの機能を持つ一方で、法律が定める視界確保の基準と常に隣り合わせの存在です。
もし施工を検討する場合は、自己判断での作業を避け、精度の高い透過率測定器を備えた専門業者へ依頼することが求められます。
施工前のガラス単体の数値を正確に測り、フィルムを貼った後も確実に保安基準を満たせるかを確認することが、法令を遵守してクルマを運行するための前提条件となるのです。
Writer: くるまのニュース編集部
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