今なお絶大な人気! 初代 日産「フェアレディZ」米国をも席巻した偉大なスポーツカー

いま、歴代で最も人気があるのが初代フェアレディZではないでしょうか。北米をターゲットに作られ、彼の地ではスポーツカーとして異例のセールスを記録。日本でも若者の憧れのクルマでした。

日本のスポーツカーがアメリカでも認められる

 日本のモータリゼーションがさらに発展するような出来事として、1969年に東名高速道路が全区間開通。まさにその年に日産「フェアレディZ」(S30系)がデビューしました。いまも人気があり、中古車市場では高値で取引されています。その初代「フェアレディZ」の変遷をつづってみました。

初代「フェアレディZ」

 アメリカ市場でのニーズに適合した新しいスポーツカーとして、ヨーロッパの高級GTカーのようなスペックと、6気筒エンジンを収めるロングノーズとファストバックの魅力あるスタイルをまとい、フェアレディZはデビューしました。日本では「ゼット」アメリカでも「Z Car(ズィー・カー)」と呼ばれ、製造台数の多くは北米向けに輸出されました。実際、驚異的なセールスで、イギリス製スポーツカーを駆逐してしまうほどでした。

フェアレディZ432

 1971年のマイナーチェンジでは、北米と英国向けに販売されていた「DATSUN 240Z」と同じSOHC 2.4リッター直列6気筒エンジン(L24型)を搭載した「フェアレディ240Z」が追加発売となりました。トルクが太いエンジンを搭載したことで、速さはもちろん日常での使い勝手も良く、特に「Gノーズ」と呼ばれたFRP製のフロントバンパー一体型のエアロパーツとオーバーフェンダーが装着された「フェアレディ240Z-G」は若者を中心に大人気となりました。

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 軽量ボディにストラット式四輪独立懸架サスペンション、「スカイラインGT」と同じSUツインキャブレターを装備したSOHC2リッター直列6気筒エンジン(L20型)を搭載し、しなやかな路面追従性と振動の少ない6気筒エンジンならではの吹き上がりで、多くのファンを魅了しました。

 また「スカイライン2000GT-R」と同じく、ミクニ製ソレックス・ツインチョークキャブレターを3基装備した、DOHC2リッター直列6気筒エンジン(S20型)を搭載した「フェアレディZ432」も発売され、若者たちの憧れの的となりました。ちなみに「432」は4バルブ/3キャブレター/2カムシャフトの数字を合わせたものです。

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