豊田会長「オフィシャルというヒーローに光を当てて」 モータースポーツの人材不足に自動車会議所が動き始めた!? 業務の課題とは

2026年のモータースポーツシーズンが始まりました。開幕戦の舞台であるモビリティリゾートもてぎにおいて、関係団体が集まりオープニングセレモニーが実施されています。レース運営に不可欠なオフィシャルスタッフの人材不足といった課題に対し、日本自動車会議所が進める解決策や今後の展望について解説します。

日本のモータースポーツ2026年開幕。人材不足解消に向けた業界の新たな挑戦

 2026年3月21日、栃木県のモビリティリゾートもてぎにてスーパー耐久シリーズ初戦が開催されました。
 
 同時に、一般社団法人日本自動車会議所による「モータースポーツ オープニングセレモニー2026」も実施。
 
 四輪や二輪の垣根を越え、主要団体の代表者が集結して開幕を宣言しました。
 
 今回は、モータースポーツ委員会の具体的な活動内容や、現場で直面している人材確保の課題とはどのようなものなのでしょうか。

日本自動車会議所の豊田会長が語るモータースポーツの現状とは
日本自動車会議所の豊田会長が語るモータースポーツの現状とは

 モータースポーツの2026年シーズンは、3月21日に栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで行われたスーパー耐久シリーズ初戦とともに幕を開けました。

 同日、一般社団法人日本自動車会議所の主催により、「モータースポーツ オープニングセレモニー2026」が開催されています。

 国内のモータースポーツ界には、四輪や二輪、フォーミュラ、GT、耐久レースといった多様なカテゴリーが存在し、それぞれが独自の特色を持ちながら発展してきました。

 このセレモニーは、そうした各カテゴリーの主要団体が枠組みを越えて集まり、日本のモータースポーツをともに盛り上げる意思を共有する目的で企画されたものです。

 当日は、四輪統括団体の日本自動車連盟(JAF)から坂口正芳会長、二輪統括団体の日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)から鈴木哲夫会長が参加しました。

 プロモーター側からは、GTアソシエイション(GTA)の金曽裕人取締役、日本レースプロモーション(JRP)の上野禎久代表取締役社長、スーパー耐久機構(STMO)の桑山晴美副理事長が登壇しています。

 日本自動車会議所の豊田章男会長とともに全関係者が開幕を宣言し、ファンや地域、パートナー企業への感謝を示すとともに、業界全体で力を合わせていく方針が示されました。

日本自動車会議所 モータースポーツ委員会 加地雅哉委員長

 セレモニーののち、日本自動車会議所モータースポーツ委員会の加地雅哉委員長より、委員会の現状や活動内容に関する説明が行われました。

 同委員会では、各団体が抱える課題を解決すべく、3つの専門的なタスクフォースを編成して活動を進めています。

 加地委員長は「タスクフォースという形で、3つのタスクフォースに振り分けて活動しています」と述べ、それぞれの役割について解説しました。

 1つ目は魅力向上タスクフォースです。

「とにかくファンにたくさん来てもらったり、スポンサー、パートナーの方々にたくさん応援していただかないと業界全体が活性化していかないので、まずそれをどうやっていくかっていうのをやる」と語り、来場者や協賛企業への訴求力強化を目指しています。

 2つ目は人材タスクフォースです。

 加地委員長は「オフィシャルさんの確保、強化といったところでしたり、中長期的にはエンジニアやメカニックやスタッフさんといったようなところをテーマにやっている」と説明。

 3つ目は通信DXタスクフォースです。

「サーキットの通信回線ですとか、あるいは競技運営のデジタル化といったようなことを検討していく」としており、インフラ整備や業務の効率化を図る方針です。

 また、開催日程についても言及があり「来年に向けて、1つ一番大きいところは暑さ対策。8月の暑さ対策というところ」と述べ、近年の気温上昇を考慮したカレンダー調整をプロモーター間で協議していることが明かされました。

レースの管制室、様々な人がそれぞれの役割で業務を行っている
レースの管制室、様々な人がそれぞれの役割で業務を行っている

 今回、モータースポーツ委員会の活動内容に続いて、実際の競技運営現場における実情も垣間見ることが出来ました。

 とくに、スーパー耐久のレースコントロールを担う管制室の体制において、人材確保が急務となっています。

 管制室は、レースの進行や安全管理を統括する場所です。競技長をはじめ、コース上の映像を確認して車両の接触やルール違反を判定する担当者、参戦車両へ情報を送るオペレーター、車検関係のスタッフなどが配置されています。

 こうした専門的な業務を担うスタッフの大半は、運営組織の専業社員ではありません。

 現場の説明では「ここにいる人のほとんどが社員ではないんですね。社員は数名で、それ以外の人は平日に自分の仕事を持ってる人が週末ボランティアという形でここへ来ています」という実態が語られました。

 また、「今ここも人材不足で、新しい人たちを呼び込むためのいろんな施策を検討している」といいます。

 長時間の業務を行うボランティアスタッフは高齢化が進んでおり、次世代の担い手不足が顕在化しています。

 こうした状況を改善するため、一部の業務において映像判定のデジタル化など、システム面からの業務負担軽減策もテストされています。

オフィシャル業務の一部をAIなどで補うことで負担軽減を狙う

 このような労働環境や人材不足の課題に対し、日本自動車会議所の豊田章男会長は、厳しい環境下でレースを支えるオフィシャルスタッフの労をねぎらい、後継者育成の重要性を語っています。

「過酷な条件下で働いているスタッフに光を当ててほしい。だんだん高齢化で、次の人ができるような環境は作ってあげないと成り立たない」と語り、業界として労働環境を整備する必要性を訴えました。

 また、ドライバーやマシンだけでなく、裏方として働く人々にも注目を集めることの意義について「ヒーローがいるから成り立つ。オフィシャルというヒーローにも注目してほしい」と話しています。

 日本自動車会議所は、2026年シーズンも関係団体と連携し、ファン拡大や人材確保、DX推進といったモータースポーツの持続的な発展に向けた活動を継続していく構えです。

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Writer: くるまのニュース編集部

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