「ヴェルファイア“セダン”」が衝撃的! 大排気量のV8エンジン搭載&後輪駆動! ラグジュアリーな白内装がめちゃ光る「ド迫力の高級モデル」NATSが手掛けた斬新カスタムとは!
「東京オートサロン2026」で日本自動車大学校(NATS)成田校は、「ヴェルファイア セダン」というカスタムカーを出展し、話題となりました。どのようなモデルなのでしょうか。
「ヴェルファイア“セダン”」が衝撃的!
2026年1月に開催された「東京オートサロン2026」では数多くの独創的なマシンが並ぶなかで、ひときわ来場者の視線を集めていたのが、日本自動車大学校(NATS)成田校の学生たちが作り上げたカスタムカーです。
NATSは、自動車整備の基礎からモータースポーツ、さらには高度なカスタマイズ技術までを網羅する4つの専門コースを擁する、プロの育成機関。なかでもカスタマイズ科の学生にとって、1年間の集大成として制作するカスタムカーを東京オートサロンに出展することは、1997年の創設以来続く伝統となっています。
そんなNATSが今回手掛けたのは、トヨタの高級ミニバン「ヴェルファイア」を、あえて優雅なセダンへと変貌させた意欲作「ヴェルファイア セダン」です。
製作のきっかけについて、担当した学生は興味深いエピソードを語ってくれました。最近ではトヨタの「クラウン」がSUVやクロスオーバーとして進化するなど、従来のボディタイプの垣根を越える動きが活発です。それならば、逆に「ミニバンをセダンにしてみたら面白いのではないか」という逆転の発想が、このクルマの原点になったといいます。

この大胆な構想を実現するためのベース車両には、レクサスのフラッグシップセダン「LS460(4代目)」を選択。全長5メートルを超える堂々たる体躯と、4.6リッターV型8気筒エンジンの余裕ある走りを備えたLS460に、ヴェルファイアの力強い意匠を融合させるという、難易度の高い挑戦が始まりました。
実際の作業は苦労の連続だったとのこと。フロント周りでは、ヴェルファイア純正のバンパーとヘッドライトを移植していますが、ミニバン用のパーツはセダンにはあまりに巨大すぎました。
そのため、バンパーの高さを3分の1ほどカットして短縮し、ボンネットも一度切断した上で、鉄板を用いてプレスラインが自然につながるよう、ミリ単位の調整を繰り返したそうです。
特に大変だったのはフェンダー部分で、LS460のフェンダーとヴェルファイアの角の部分を接合するため、新しい鉄板を張り直してラインを整えました。どうしても合わない箇所は、あえて少し張り出させてオーバーフェンダー風に処理するなど、デザイン的な工夫で解決に導いています。
サイドステップもヴェルファイア純正を短縮して流用していますが、ドアとのラインを合わせるために、ほぼすべての箇所で鉄板加工を施したというから驚きです。
リアセクションも同様に、徹底した作り込みがおこなわれおり、フロントのボリュームに合わせてワイドなブリスターフェンダー風の形状を自作し、Cピラーから下はすべて鉄板で作り替えられました。
さらに、リアバンパーには現行のレクサス「LS500」用を採用し、パテによる成形で見事な一体感を生み出しています。
担当者は「一つの場所を合わせると別の場所がズレてしまう。その繰り返しが一番きつかったですが、鉄板を叩き、切るという地道な作業の積み重ねでここまで来られました」と、充実した表情で振り返っていました。
こだわりは外観だけにとどまりません。内装は「VIPな高級感」をテーマに、ホワイトのシートカバーで統一感を出しつつ、ダッシュボードやドアの内張りは学生たち自らが張り替えを行いました。
特にリアコンソールは、イグニッションを入れると光る仕掛けを施すなど、かつての高級車のような重厚な雰囲気を演出しています。
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東京オートサロン2026で大きな話題を呼んだヴェルファイア セダンですが、展示後の歩みも着実です。2026年2月9日には無事に車検を通過し、正式にナンバープレートを取得したことが明らかになりました。
実走に向けた準備も進んでおり、2月19日にはカスタマイズ科の深沢知義学科長が自身のSNS(X)を更新。「校内コースでの試運転。公道走行前の最終チェックです」とのコメントとともに、軽快に走行する動画を公開しました。
さらに3月5日には、ついに実際の公道へと繰り出す様子も投稿されており、学生たちの夢が詰まった一台が、ついに「公道を走るリアルなクルマ」として新たな一歩を踏み出しています。































