ホンダ 3代目「シビック」は『空間は大きくメカは小さく』を最大限に具現化 レースでホンダのイメージアップにも貢献

1983年、ホンダは「ワンダーシビック」というキャッチコピーが掲げられた3代目「シビック」を発売。独自のM・M(マン・マキシマム、メカ・ミニマム)思想で独特のシルエットを与えました。

ボディバリーエーションにシャトルを追加

 高い性能と利便性の高さで幅広い層のユーザーから好評価を受けていた3代目「シビック」では、新しいボディタイプの「シャトル」を追加しました。

3代目シビック シャトル

 全高が高められたワゴンボディの「シャトル」は、従来の概念にとらわれない楽しい創造空間を持つモデルで、通常の「シビック」よりも広い室内が与えられました。「シャトル」はこの次の4代目にも登場しますが、「フィット」の派生モデル「シャトル」と、いまもその名前は残っています。

 また、2代目同様に姉妹車「バラード」がラインナップされていましたが、そのバリエーションとしてクーペボディの「バラードスポーツ CR-X」も登場しています。約800kgと現在の軽自動車並の車両重量に、パワフルなエンジンを搭載した「バラードスポーツ CR-X」は、俊敏な走りで『走り屋』のなかで「シビック」と人気を二分しました。

 この3代目「シビック」は、ホンダでは初となる「日本カー・オブ・ザ・イヤー」、「グッドデザイン大賞」受賞など、非常に高い評価を受けました。M・M思想を最大限に具現化した3代目「シビック」は、その後のホンダ車開発に活かされ、いまも軽自動車、コンパクトカー、ミニバンに共通する設計思想となっています。

【了】

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Writer: くるまのニュース編集部

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