1.6リッター「直4」搭載で“270馬力”! 300万円以下の「“4人乗り”スポーツカー」! ホンダ「プレリュード」より安い“6速MT”のFFスポーツ「プジョーRCZ R」とは
ついに復活を果たし、公道での姿も見かけるようになったホンダのスペシャリティクーペ新型「プレリュード」。流麗なデザインが話題ですが、かつてフランスにも美しい2ドアスポーツクーペが存在しました。それが高性能エンジンを搭載するプジョー「RCZ R」です。どんなモデルなのでしょうか。
プジョー・スポールが手掛けた“市販車史上最強”マシン
2010年にデビューし、その流麗なスタイリングで人気を博したプジョー「RCZ」。そのハイパフォーマンスモデルとして登場したのが、同ブランドのモータースポーツ部門が開発を主導した「RCZ R」です。
RCZ Rは、2014年4月に日本国内で150台のみ発売されたハイパフォーマンスクーペです。プジョーのモータースポーツ部門「PEUGEOT SPORT(プジョー・スポール)」がノウハウを注ぎ込み、徹底してチューンナップしたモデルとして登場しました。
4人乗りで、ボディサイズは全長4295mm×全幅1845mm×全高1350mmです。現在販売されているホンダのスペシャリティクーペ新型「プレリュード」も、Cセグメント級のクーペとして近いサイズ感を持っていますが、RCZ Rはその中身において、現代のハイブリッドクーペとは一線を画す「野獣」のようなスペックを秘めています。

搭載された1.6リッター直列4気筒ターボエンジンは、F1レベルのアルミ素材を用いたピストンヘッドや、耐久性を高める特殊な熱加工が施されたシリンダーブロックを採用しています。
これにより、わずか1.6リッターの排気量から最高出力270馬力、最大トルク330Nmを発揮しました。これはリッターあたり約170馬力という驚異的な数値であり、標準モデル(200馬力仕様)に対し35%もの出力向上を果たした、当時のプジョー市販車史上最強のスペックでした。
高い環境性能とスムーズな走りが魅力の新型プレリュードに対し、RCZ Rは純内燃機関のパワーを搾り出す、最後の世代のピュアスポーツモデルといえます。
トランスミッションは6速マニュアルのみ、ハンドル位置は左のみという硬派な設定です。駆動方式はFF(前輪駆動)ですが、ハイパワーを路面に伝えるためトルセンLSD(リミテッド・スリップ・デフ)を標準装備し、高いコーナリング性能を実現していました。
足回りには専用チューニングされたサスペンションに加え、フロントには380mmの大径ディスクローターと、PEUGEOT SPORTのロゴが入った4ポッド・レッドブレーキキャリパーが奢られています。
エクステリアには固定式の大型リアスポイラーや2本出しのマフラーを装備し、その本気度を主張しています。
なお、モデルライフの最後となる2015年9月には、このRCZ Rをベースにカーボンルーフなどを追加装備した最終モデル「RCZ R Final Version(ファイナルバージョン)」も30台限定で発売されました。
一方、現在の中古車市場において、RCZ Rは、300万円前後で推移しています。当時の新車価格が540万円(Final Versionは550万8000円)だったことを考えると、中古価格は高めではあります。
なお、現在販売されている新型プレリュードの新車価格(消費税込)は617万9800円となっています。
新型プレリュードを下回る価格で、他に類を見ない官能的なデザインと欧州スポーツの走りを楽しめるのは、中古車ならではの夢のある選択肢です。
もちろん、最新の安全装備や燃費効率、そして故障のリスクが極めて低い現代の新車に対し、輸入中古車であるRCZ Rには、相応のメンテナンス費用や維持の心得が必要です。
流通台数はわずかですが、あえて今、このスポーツカーを探してみるのも面白いかもしれません。
Writer: くるまのニュース編集部
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