豪雨被害多発で問合せ増加…保険で自然災害も補償できる? 被災車へ自治体などで助成や補助はあるのか
自治体による助成や補助の現状は?
今年7月に起きた「西日本豪雨」により、現在も被害の爪痕が残る広島県の呉市ですが、自治体が行なっている被災自動車への助成や補助の現状を、相談窓口である広島県行政書士会にうかがってみました。
――自然災害により被害を受けた車両に対して、自治体で補償や助成はありますか?
廃車にした場合や修理、新車への乗り換えなどにより内容が変わってきますが、基本的には税金面での還付や減税がメインとなっています。具体的な例でいえば廃車になってしまった場合、災害の日から重量税の日割り還付、新車への乗り換え時の取得税の減税がそれに当たります。
――修理費用や車両購入のサポートなどはありますか?
残念ながら自治体としては行っておりません。保険会社の車両保険をお使いいただくしかないのが現状です。
※ ※ ※
近年、豪雨に代表される自然災害は増加傾向にあります。誰しもが被災する可能性のある自然災害への対策を、この機会に再考してみてはいかがでしょうか。
既に任意保険に入られている方は多いかと思いますが、予測することが難しい自然災害に備え「車両保険」を付加するという選択肢も一つの有効な手段でしょう。
ちなみに他のクルマとの接触や単独事故、あて逃げなどの場合、保険の補償を受けると等級が3つダウンしますが、自然災害の場合には1等級ダウンに留められているとのことです。
【了】
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