約148万円! ホンダ新型「フィット」3000台完売!シャープ目の斬新顔で話題に! 中国限定モデルの特徴は?
大きく顔が変わったことで話題を集めた中国向けのホンダ新型フィットが完売したようです。
まさかの3000台完売! 中国向け新型フィットが人気
ホンダは、マイナーチェンジした新型「フィット」を中国で2026年1月に3000台限定で発売しました。
その後、約20日後にはすべて完売したと現地法人が発表しています。
中国でフィットを扱うのは広汽ホンダとなり、2026年1月15日に発売された今回のマイナーチェンジモデルは、大きな話題となりました。
まず、第一印象に大きな影響を与えるフロントマスクは大きく刷新されています。
全体的にシャープな直線を描くデイライトを基調に、その下へヘッドライトユニットを配置するデザインとなったほか、グリルもより大きな台形へと変更されました。
なおボディサイズは全長4169mm×全幅1694mm×全高1537mmと全長がわずかに長くなっています。
内装は大きく変わらないものの、中央にはApple CarPlayやHuawei HiCarといったスマートフォン連携機能を特徴とする10.1インチディスプレイを新たに搭載しました。
またグレードを以前の5グレードから単一グレードの展開に変更されたほか、「ホワイト」「イエロー」「ブルー」の3色のボディカラーのみとなっています。
さらに、3000台限定で6.68万元(約148万円)の価格で販売するという大胆な戦略で話題を呼びました。

この新型フィットは発売前からデザインがリークされており、前評判はあまり芳しくない状況でしたが、広汽ホンダは2026年2月初旬、発売からわずか20日で3000台すべて完売したと発表しました。
現地メディアによれば、問い合わせ自体は5000件を超えたとのことですが、受注は3000件で打ち切り、増産は予定していないとのこと。
これまでの状況と比べると、マイナーチェンジの効果が大きく現れています。
なお中国でのフィットは、新車としての販売状況は芳しくなかった一方、中古車としてのリセールバリューは依然として高いと言われています。
業界団体「中国汽車流通協会」が2026年1月に発表した最新データによれば、フィットの3年後の残価率は59.13%あり、合弁系メーカーの小型車としては8年連続でトップのリセールバリューを誇ります。この事実も今回のマイナーチェンジを遂げた新型フィットの人気を後押ししたことでしょう。
中国市場でのホンダの業績は苦戦が続いており、最新データである2026年1月は前年同月比14.5%減となる5.89万台でした。
2025年通年は35.19万台を記録しましたが、これは前年同期比で大幅な減少となっており、2023年の123.4万台、2024年の85.2万台に続き、販売台数は下落の一途をたどっています。
中国事業の立て直しは急務ですが、一方で2025年に発売した新開発の中国向けBEVは伸び悩んでおり、別の新型BEVも開発を延期するなど、先行きが不安視されます。
そんな状況下での新型フィット完売は、ホンダの中国事業にとって久々の明るいニュースと言って良いでしょう。
中国のネット上では、最終的な乗り出し価格が約180万円前後になることを挙げて「高すぎる」との声や、依然としてデザインを酷評する声も見受けられます。
同じ価格帯でより装備が充実したBEVの選択肢は多いですが、一方でBEVに対してまだ忌避感を持つ消費者層も少なくありません。
未だ日本車への信頼は厚く、リセールバリューも良く、必要最低限の装備だけで良いという層にとって、新型フィットはお得な選択肢だったのかもしれません。
Writer: 中国車研究家 加藤ヒロト
下関生まれ、横浜在住。2017年に初めて訪中した際に中国車の面白さに感動、情報を集めるうちに自ら発信するようになる。現在は慶應義塾大学環境情報学部にて学ぶかたわら、雑誌やウェブへの寄稿のみならず、同人誌「中国自動車ガイドブック」も年2回ほど頒布する。愛車は98年式トヨタ カレン、86年式トヨタ カリーナED、そして並行輸入の13年式MG6 GT。




















































































