街中に3色の光を放つ「UFO」出現! 激レア信号機が設置された理由とは

信号機のイメージとしては、横長で左から「赤」「黄」「青」と点灯するイメージです。しかし、一部の地域では“UFOみたいな信号機”が存在し話題を呼んでいます。その信号機とはどのようなものなのでしょうか。

SNSで話題になった「UFO」信号機とは

 先日、ツイッター上で“UFOみたいな信号機が存在する”と話題になりました。普段見かける信号機とは大きく違い、外側に車両用信号、内側に歩行者用信号が備わる珍しいタイプです。

 初めて「UFO型信号機」を見る人には、少々戸惑いを隠せません。また、形も一種類だけではないようです。実際にどのような場所に「UFO型信号機」は設置されるのでしょうか。

外側が車両専用 内側が歩行者専用の懸垂型信号機(提供:日本信号株式会社)

 この「UFO型信号機」の正式名称は、『懸垂型信号機(けんすいがたしんごうき)』。国内の主な設置場所としては、宮城県(仙台市)、愛知県(名古屋市中区)、広島県(広島市)、大阪府(大阪市)、宮崎県などに設置されているそうです。

 従来の信号機とは違う変わった形の『懸垂型信号機』ですが、設置された理由や機能の違いなどを製造元のひとつである日本信号株式会社 スマートロード営業部にお話を伺いました。

――懸垂型信号機の設置理由や背景を教えてください。

 一般的な信号機の設置は、4隅に信号柱を設置して、灯器を設置します。ただし、都市部の細街路などにおいては、柱を立てるスペースがないことが多く(交差点が狭い)、柱一本で灯器を設置することが背景にあります。

 普段良く見かけるタイプには、『一灯点滅信号機』といった、赤、黄の交互点滅の灯器の設置が多く、各方向に3色灯器を設置することは非常にまれと思います。各方向の3色灯器を設置するには、一定程度の交通量が見込まれる必要があります。話題の『懸垂型信号機』は狭小地であり、やむなく設置したと思われます。

――現在、設置されている場所を教えてください。

 話題となっている『懸垂型信号機』は、愛知や宮城などにあるようですが、当社としては完全には把握しておりません。UFO型といわれている信号機とは異なりますが、交差点の中央に灯器を集約した交差点は、他の県(高知)にもあるようです。

UFO信号といわれる懸垂型信号機の画像を見る(4枚)

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