日産「フェアレディZ“SUV”」!? 2.5リッターエンジン搭載の「スポーティSUV」がスゴイ! 2023年登場の“家族全員で楽しめるZ”「フェアレディX」とは
2023年の東京オートサロンなどで「日産公式か?」と話題になった「フェアレディX」。往年の名車がSUVに生まれ変わったようなこのモデルには、はたしてどのような特徴があるのでしょうか。
「フェアレディZ SUV」!?
2026年2月13日から15日にかけて、インテックス大阪(大阪市住之江区)で西日本最大級のカスタムカーの祭典「大阪オートメッセ2026」が開催されます。
これまでの各地の祭典を振り返ると、学生たちの情熱が詰まった興味深く、注目を集めたモデルが数多く存在しました。
2023年の東京オートサロンなどで注目を浴びた「フェアレディX(FAIRLADY X)」は、その代表格。あまりの完成度から「日産公式か?」と話題になったカスタムカーの正体に迫ります。
製作は日産自動車直系の整備専門学校、日産愛知自動車大学校・日産京都自動車大学校です。カスタマイズ科の4年生13名が、約半年という短期間で作り上げました。
同校は毎年プロ顔負けの技術力でモデルを出展する名門ですが、本作も完成度の高さから「メーカー公式の新型かと思った」という声が出るほどの仕上がりだといいます。
「家族が増え、2シーターを手放したお父さんが、家族全員で楽しめるZがあれば……」。そんな想いが原点。単なる改造ではなく、お父さんの夢を叶えるためにSUVとスポーツカーを高度に融合しています。

ベース車両は「ムラーノ(Z51型)」で、過去の卒業製作車を分解して再利用したといいます。ムラーノの持つ流麗かつ力強いボディラインは、新型Zのデザインを盛り込むキャンバスとして最適だったといえるでしょう。
しかし、異なる2台を統合させる作業は、困難の連続だったといいます。フロントマスクには「フェアレディZ(RZ34型)」の純正ライトやグリルを移植。フロントバンパーは途中でカットして上下に150mmほど延長し、開口部下側に「GT-R(R35型)」のグリルを流用しました。
ワイドなボディに馴染ませるため、フェンダーやボンネットは板金加工によって自然なラインが再構築されています。
ボディカラーは、RZ34の「グランプリオレンジ改」を独自に調色し、ルーフをブラック塗装した2トーン仕様。
サイドではZの意匠を取り入れた専用のオーバーフェンダーを製作し、フェンダーを片側70mmワイド化しました。足元は12Jの超幅広ホイールに345幅の極太タイヤを装着しています。
リアもRZ34型のテールランプを移植し、ハッチバック形状に違和感なく融合されています。
こうした細部への徹底したこだわりが、見る者に強烈な“本物感”を抱かせます。また、インテリアも一切の妥協はありません。
Z純正のステアリングを流用し、黒を基調に塗り直した内装にアルカンターラを施しました。運転席と助手席にはレカロシートを採用し、リアシートも表皮を合わせて仕上げています。
乗り込んだ瞬間にZの世界観を感じる空間となりました。エンジンはベース車のQR25型2.5リッターエンジンを搭載。
特筆すべきは実際にナンバーを取得した公道仕様である点です。強度計算などの問題をクリアし、2023年2月3日に車検をパスしています。
当時の大阪オートメッセ2023には自走で会場入りを果たしたというのですから、その執念には脱帽です。学生たちが最も苦労したのはボディラインの調整でした。
ムラーノとZではサイズが全く合わないため、切断と接合を繰り返し、自然な曲面を造形。グリル内のメッシュ形状に至るまで一切の破綻なく貫かれました。
情熱が結実したそのクオリティは、プロをも驚かせるほどです。会場やSNSなどでは「日産はこれを市販すべきだ」「違和感がなさすぎて怖い」といった声も見られました。
海外でも紹介され、「Nissan Z SUV」として言及される例があるなど、関心の広がりを感じさせました。
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「大阪オートメッセ」は、2026年2月13日〜15日、インテックス大阪で開催されます。今回もきっと心躍るカスタムカーが出展されることでしょう。期待しましょう。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。
























































