トヨタ「プロボックス」の“安くて軽い”四駆システムが有能すぎる! “ランクル顔負け”の走破性でフル積載の雪道も余裕! 現場が認めた「最強の隠れた名車」何がスゴい?
トヨタの商用車「プロボックス」の用意される4WD仕様は、かなりすぐれた四駆システムを搭載しています。一体どのようなものなのでしょうか。
「プロボックス」の四駆が優秀だった!
雪道だけでなく、濡れた路面や未舗装路でも安定した走りを実現してくれる四輪駆動(4WD)。
四輪駆動車というとトヨタ「ランドクルーザー」やスズキ「ジムニー」といった本格的なクロスカントリーモデルが知られるところですが、実は普段街中で見かけるクルマの多くにも4WD仕様がラインナップされています。
トヨタの商用車である「プロボックス」もそんな車種のひとつなのですが、実は侮れない性能を持ち合わせた四輪駆動車とも言えるのです。

それまでの「カローラバン」の後継車種として2002年7月に登場したプロボックスは、2014年8月にフルモデルチェンジに匹敵するビッグマイナーチェンジを実施。
現在のフロントマスクに一新したほか、2016年8月には運転支援システムの「トヨタ セーフティセンス」を標準装備としたり、2018年11月にはハイブリッドモデルを追加したりと、時代に即した改良を繰り返しています。
そんなプロボックスにはデビュー当初から4WDモデルが設定されており、現在は1.5リッターガソリンエンジンに用意されています。
プロボックスに搭載される4WDシステムは「Vフレックスフルタイム4WD」と名付けられたもので、フルタイムというように常に四輪を駆動するシステムです。
といっても常に後輪にしっかりと駆動が伝わっていると、滑りやすい路面以外では抵抗になったりして燃費の悪化を招いてしまうため、Vフレックスフルタイム4WDでは、通常の走行では前輪駆動に近いトルク配分とすることで影響を最小限にしています。
そして滑りやすい路面やコーナリング時などでは、後輪に適切なトルクを配分することで、発進・加速性能を一段と向上させるとともに、卓越した操縦性・走行安定性を実現しているのです。
この後輪へのトルク配分には、高粘度のシリコーンオイルを介して駆動するビスカスカップリングを用いることでセンターデフや電子制御などを搭載せず、小型軽量かつ安価に実現している点が、コストに敏感なビジネスカーにピッタリと言えるでしょう。
なお、4WD化に伴う車両重量増はわずか80kg、燃費の悪化も2.2km/Lマイナスの15.1km/L(WLTCモード)となっており、「四駆は重くて燃費が悪い」というイメージとは異なるものとなっています。
またビジネスカーであるプロボックスは最大積載量が400kg(ガソリンモデル2名乗車時)となっているため、フル積載時はフロントの荷重が抜け気味となってしまいますが、4WDモデルであればリアにも適切なトルクを配分してくれます。
積載時の走りの安定感にも一役買ってくれるという点も、四駆のプロボックスの見逃せないポイントと言えるのではないでしょうか。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。












































