AT車でまだ「D」しか使ってないの!? シフトレバーにある「2」「S」「L」「B」が示す意味って? 気になる“使うべきタイミング”とは?
オートマチック車のシフトレバーには、普段よく使うDやRのほかに「2」「S」「L」「B」といった意外なポジションがあります。これらを使いこなすと、坂道や雪道、長い下り坂でも安全かつ快適に運転できるようになります。その役割と活用法を詳しく解説します。
状況に応じたポジション選択で、安全性と快適性アップ
普段何気なく運転しているオートマチック車ですが、シフトレバーの表示を一つ一つ意識する機会は意外と少ないものです。
DやRはよく使う一方で、ほかの表示については詳しく知らないままという人も多いのではないでしょうか。
レバーの表示をよく見ると、DやRのほかに「2」「S」「L」「B」といった見慣れない文字が並んでいます。
これらは飾りではなく、状況に応じて使うことで運転をぐっと楽に、そして安全にしてくれる心強い機能なのです。
まず基本となるポジションを整理しておきましょう。Dは前進走行用で、アクセル操作に合わせて変速機が自動でギアを選び、スムーズに走らせてくれます。
Rは後退、Pは駐車時に駆動系を固定して車両が動かないようにする位置です。Nはエンジンの力をタイヤに伝えない状態で、短時間の停車や牽引の際に使われます。
ここまでは多くの人が日常的に使っているはずで、特に意識せずとも体が覚えている操作かもしれません。

一方で、「2」や「S」は少し影が薄い存在です。表記はメーカーによって異なりますが、意味はほぼ同じで、ギアを2速付近に固定するためのポジションと考えると分かりやすいでしょう。
Dのままだと、坂道などで車が状況に応じて頻繁に変速し、エンジン回転が落ち着かないことがあります。
そんなときに2やSを選ぶと、回転数をある程度高めに保ったまま走れるため、力強さが持続し、登り坂でもリズムを崩しにくくなります。
また、滑りやすい路面をゆっくり進みたいときにも、余計な変速を抑えられる点が役立ちます。
さらに低いギアに固定するのがLです。Lはローの頭文字で、主に1速を使い続けるための位置になります。
急な坂を上る場面では、Dのままだと途中でギアが上がってしまい、思ったように加速できないことがありますが、Lに入れておけばトルクをしっかり使って粘り強く登れます。
ぬかるんだ道から抜け出したいときや、低速で確実に車をコントロールしたい場面でも、このポジションは頼りになります。
そして見落とされがちなのがBです。Bはブレーキの頭文字で、エンジンブレーキを強めに効かせるためのモードです。
長い下り坂でフットブレーキだけに頼っていると、ブレーキが熱を持って効きが悪くなる現象が起きる可能性があります。
そこでBを使うと、エンジンの抵抗を利用して自然に速度を抑えられるため、ブレーキへの負担を減らしつつ安定したペースで下ることができます。結果として、安心感のある走行につながります。
これらのポジションは、「減速用の特別な場所」というよりも、状況に合わせてクルマの性格を切り替えるスイッチのようなものです。
長い下りではBで速度管理をし、きつい上りでは2やLで力強さを確保する、といった具合に使い分けることで、運転は驚くほどスムーズになります。
普段は意識せずに通り過ぎている表示かもしれませんが、意味を知って少しだけ使ってみると、クルマとの付き合い方が一段と深まるはずです。
無理に多用する必要はありませんが、必要なときに思い出して選べるようにしておくと、いざという場面で大きな助けになってくれるでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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