ウインカー右か左か、どっちを出すべき!? 迷いやすい「逆Y字型」道路と「道なりカーブ」での“正しい判断”とは 見分けるポイントを解説!
複雑な形状の交差点や道なりカーブで、合図をどちらに出すべきか迷った経験はないでしょうか。SNSでも「右の方が後続車に見えやすい」といった独自の主張が散見されますが、法規上の正解は意外なものであることも。2026年、交通ルールへの意識が一段と厳格化するなかで、今さら聞けない「ウインカーの正解」を整理します。
「ハンドルは右なのに左に出す?」 “逆Y字型”道路の落とし穴
クルマを運転中、複雑な形状の交差点で「ウインカーをどちらに出すべきか」と一瞬戸惑った経験を持つドライバーは少なくないでしょう。
特に、本線に対して側道が斜めに交わる「逆Y字型」の道路や、幹線道路そのものが大きく曲がっている「道なりカーブ」などは、ドライバーによって判断が分かれるポイントです。
2026年、道路交通法の改正により自転車への「青切符」導入が目前に迫るなか、クルマ側にもこれまで以上に「周囲に誤解を与えない正確な合図」が求められています。
曖昧な判断が事故を招きかねない今、変則的な道路における「ウインカーの正解」を改めて整理します。

多くのドライバーが頭を悩ませるのが、側道から本線へ鋭角に合流する「逆Y字型」の道路です。この形状では、本線の流れに乗るためにハンドルを右に切ることが多いため、「右ウインカー」を出すべきだと考える人が一定数存在します。
SNS等でも「右に出した方が本線のクルマに気づいてもらえる」「合流車線と同じ感覚」という意見が根強くあります。
しかし、法律上の正解は「左ウインカー」であることがほとんどです。これを判断する鍵は、道路交通法におけるその場所が「交差点」であるか、あるいは「付加車線(合流車線)」であるかという点にあります。
道路交通法第2条において、交差点は「十字路、丁字路その他2以上の道路が交わる場合」と定義されています。逆Y字型の多くは、側道の突き当たりに一時停止標識や停止線が存在する「交差点」です。
この場合、本線への進入は「左折」扱いとなるため、たとえハンドルを右に操作するような感覚であっても、同法第53条に基づき「左折の合図」を出すのが正解です。
一方で、高速道路の加速車線のように本線に並行して設けられた「付加車線」から移る場合は「進路変更」に該当するため、右ウインカーが必要になります。
本線に沿って破線がある場合は「合流」、本線に沿う破線がない場合(多くは一時停止となっている)は「左折」。
つまり、路面に「本線との境界を示す破線」があるか、あるいは「一時停止や停止線」があるかを確認することが、法的に正しい合図を選択するための確実な基準となります。
●「道なり」なら不要? 幹線道路が曲がっている場合
次に迷いやすいのが、優先道路や幹線道路自体が大きくカーブしている「道なりカーブ」のケースです。例えば、国道が右にカーブしており、そのカーブの頂点から左側に細い脇道が直進方向へ伸びているような場所です。
このとき、国道のカーブに沿って進むのであれば、たとえ大きくハンドルを切るとしてもウインカーを出す必要はありません。
道路交通法では「左折・右折・転回・進路変更」の際に合図を出すよう定めていますが、道なりに進むことは「直進」扱いとなるためです。
反対に、視覚的には「真っ直ぐ」進むように見えても、カーブする本線を外れて脇道(接続道路)へ入る場合には、左折の合図が必要になります。過去に北海道余市警察署が発行した「余市交通NEWS」(2022年12月8日付)でも、同様の注意喚起が行われています。
「主となる道路に沿ってカーブを走行する際は、たとえ右左折に見えてもウインカーは必要ありません。逆に直進するように見えても、主となる道路から脇道に入る際は、ウインカーが必要になります」
このように、道路の形状に惑わされるのではなく、自分が「優先される本線(主となる道)」を走っているのか、そこから外れるのかという構造を把握することが重要です。
●より重要度が増す、運転時の「合図」
2026年現在、交通環境は大きな転換期を迎えています。自転車の交通違反に対する罰則強化や、運転支援システムの普及により、ドライバーが発する「合図」の責任は重くなっています。
自己流の「見えやすいから」という理由で逆のウインカーを出す行為は、周囲の自転車や歩行者の判断を誤らせ、重大な事故を誘発しかねません。
また、現代の車両に搭載されている高度な運転支援システムや自動運転技術も、周囲のクルマが「法に則った正しい合図」を出すことを前提に環境を検知しています。
不適切な合図は「合図不履行違反(反則金6000円、点数1点)」の対象となるだけでなく、事故の際の過失割合にも影響を及ぼします。
右左折時は「30m手前」、進路変更時は「3秒前」という基本を徹底し、周囲の「人間」と「システム」の両方に正しく意思を伝えることが、2026年以降のドライバーに求められるスタンダードです。
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道路の作りは千差万別ですが、基本となるルールはシンプル。一時停止があるのか、路面に破線があるのかといった客観的なサインを見逃さないことで、多くの迷いは解消されます。
まずはご自身の通勤路やよく通る道に、こうした「迷いやすいポイント」がないか、一時停止の有無とともに改めてチェックしてみましょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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