軽自動車より“安い”!? “100万円以下”のちいさな外車「アバルト」どんなモデル? 1.4リッター「ターボ」エンジン&“5速MT”搭載! “丸目レトロ”ライトもイイ…ホットな走りが楽しめる「500/595」とは
リーズナブルに狙えるホットハッチとして注目したいのが、アバルト「500/595」です。すでに新車販売は終了していますが、初期モデルなら100万円前後から狙える個体も存在します。果たして“格安アバルト”は本当に狙い目なのでしょうか。中古車で選ぶ際のポイントとあわせて解説します。
100万円以下で“サソリ”が手に入る?
アバルト「500/595」は、フィアット「500」をベースにしながら、専用チューニングによって刺激的な走りを実現したイタリアンホットハッチです。
すでに新車販売は終了しているものの、中古市場では100万円前後から狙える個体もあり、再び注目を集めています。
アバルト500は2009年に登場し、2017年からは車名を“アバルト595”へと変更しました。そのため中古車を探す際は、500と595を混同しないよう注意が必要です。

さらに、500時代には595という名称がハイパフォーマンス仕様や限定モデルとしても使われていたため、検索時は年式とグレードの確認が欠かせません。今回は通常ラインナップされていたカタログモデルを前提に解説します。
アバルト500/595の最大の魅力は、フィアット500の可愛らしいデザインをベースにしながら、アバルトのチューニングによってクールさと刺激的な走りを両立している点です。
見た目の個性と走行性能の両方を備えた“替えの効かない存在”であることが、絶版となった今も人気が続く理由です。
気になる中古相場ですが、2009年から2017年までの「500」時代の個体では、平均価格は約93万円となっています。
一方、2017年以降の595になると平均価格は約217万円と大きく上昇します。年式差による価格の開きはありますが、両者には装備面でも違いがあります。
595へと名称変更された2017年のタイミングでは、1.4リッター直列4気筒ターボエンジンの最高出力が135馬力から145馬力へ向上したほか、USBやBluetooth対応の純正オーディオ、TFTメーターの採用、前後バンパーやLEDデイライトのデザイン変更などが行われました。
近代的な装備を重視するなら595が魅力的ですが、価格重視なら500という選択になります。
ただし、アバルトは国産車に比べると故障リスクを考慮する必要があります。そのため、選び方としては「リーズナブルな500を購入してリフレッシュやカスタムに予算を回す」か、「高年式の595を狙う」かの二択が現実的です。
どちらを選ぶ場合でも、信頼できる専門ショップを見つけておくことが重要になります。
避けたい個体としてまず挙げられるのが5速セミAT車です。アバルト500/595のセミATは一般的なトルコン式とは異なり、寿命がオーナーの扱い方に大きく左右されます。
場合によってはアッセンブリー交換が必要となり、修理費が50万円を超えるケースもあります。そのため、基本的には5速MT車が無難といえるでしょう。
また、初期型ではステアリング舵角センサーの故障例も多く、ステアリングモーターのアッセンブリー交換で約35万円の修理費がかかることもあります。リスクを抑えたいなら、高年式で履歴のはっきりしたMT車、できればワンオーナー車がベストバイです。
イタリア車というと壊れやすいイメージを持たれがちですが、アバルト500/595のエンジン自体は非常に丈夫で、専門ショップに通うユーザーの中には20万kmを超えている例もあります。ポイントを押さえて選べば、長く付き合える“刺激的な相棒”となるでしょう。
Writer: 西川昇吾
1997年生まれ、日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。大学時代から自動車ライターとしての活動をスタートさせる。現在は新車情報のほか、自動車に関するアイテムや文化、新技術や新サービスの記事執筆も手掛ける。また自身でのモータースポーツ活動もしており、その経験を基にした車両評価も行う。






































