なぜダイハツが「ちいさいデコトラ」本気でつくった? 10連テールに金華山内装…ド派手な内外装がスゴすぎる! 衝撃カスタム「ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命」とは!
「東京オートサロン2026」でダイハツは「ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命」というアートトラック(デコトラ)のカスタムカーを出展しました。大胆なカスタムを実現したのはなぜなのでしょうか。
なぜダイハツが「ちいさいデコトラ」本気でつくった?
ダイハツは東京オートサロン2026に、「ハイゼットトラック」の特装車である「PTOダンプ」をベースにした「大発命(ダイハツメイ)」というカスタムカーを出展しました。
ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命は、「暮らしをおもろく、お客様を元気に」という想いを凝縮した、遊び心あふれるアートトラック(通称:デコトラ)を軽トラ規格で実現。
メーカー主導で大胆なカスタマイズを実現した理由について、制作を担当したダイハツの米山知良氏によると、「見る人が笑顔になって欲しいと思ったからです」と語っています。
一体どのようなモデルなのでしょうか。

Q:特徴を教えてください。
米山:アートトラックの雰囲気を再現しつつ軽自動車の寸法をしっかり守って製作しました。外突部分も、ステンレスの角にモールを回すことでアールを付け、安全面にも配慮しています。
またアートトラック好きから見ても納得できるように、バイザーやシートデッキキャリア、鱗ステンレスなどディテールやパーツにこだわっています。
Q:それぞれのパーツに対するこだわりはいかがですか。
米山:まずフロントバイザーですがダイハツのスローガンである、“お客様に寄り添い、暮らしを豊かに”という文字が入ります。そしてフロントの真ん中にあるヘッドマークには大発いのちと書いて大発命(ダイハツメイ)と車名を配しました。
バンパー両サイドには行灯がありますが、それぞれ池田と中津と書いてあります。これはダイハツのある大阪池田市と、このトラックを作っている大分中津市をリスペクトしました。そこに描かれた花は池田の五月つつじと、中津の菊をモチーフにしています。
サイドから見ると、シートデッキキャリア(ルーフの行燈のところ)にダイハツマークを入れて、鱗ベースにパイロットランプも入り、さらにDマークが回るように光ります。
さらに、サイドバンパーはアートトラックでは必須です。大型トラックでは大きなガソリンタンクがサイドに配され、そこを上手く避けながらレイアウトするのですが、軽自動車の場合はバッテリーがサイドに置かれ、サイドバンパーが前後方向に通せません。そこでバッテリーを移植して実現しました。
Q:荷台のあおり部分も特徴があります。
米山:はい、ステンレスのパネルを作って、“DAIHATASU EMOISSHI CHOOOOU OMOROIDE(ダイハツ エモいし 超おもろいで)”と書きました。この頭文字を取るとDECO(デコ)になります。皆さんが楽しめるような仕掛けを入れています。
荷台には、“なかなか積める、イケイケダイハツ車”と書いてあります。これも中津と池田をかけた語呂合わせです。この荷台は歴代ハイゼットの輪投げになっていて、入ると点滅する仕掛けです。テールは10連テールになっていて、その上には携わってくれたメンバーの絵が描いてあります。
Q:内装はいかがですか。
米山:金華山のパターンで歴代ハイゼットを表現しました。同時に中津市と池田市の花と、池田市のマスコット、ウォンバットも柄にしています。
シャンデリアとナイアガラはもっと長くて大きいのですが、それをロールーフで実現したのもポイントです。
Q:なぜここまでこだわったのでしょう。
米山:アートトラックには小学生の頃から興味があり、見かけたらパーキングで声をかけて質問したり、ショップを巡ってパーツを買ったりしていました。今回は、このクルマを見た皆さんが元気になってくれたら嬉しいのはもちろんですが、ドライバー不足は今、社会的にも深刻な問題だと感じています。トラックを自分仕様に仕立てることで、仕事への誇りが生まれ、離職防止にもつながると考えました。
さらに、アートトラックはパーキングでも目立ちますので、そこから会話が生まれトラックドライバー同士が情報交換をし、助け合うきっかけにもなるなど。コミュニケーションツールとしての役割も果たしています。
製作も若いメンバーと一緒に作るにあたり、一緒にショップをまわったり、映画や展示会を観てもらいヒントを得てイラストやCMFを仕上げて頂きました。
このように仕事への誇り、アナログな人と人とのつながり。そんな今では少なくなった昭和の温かさを、令和ならではの解釈でダイハツらしく表現してみました。
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一見派手さばかりが目立ってしまいますし、ジョークがちりばめられていて思わず笑ってしまいますが、しかしその裏には真面目なダイハツの社風が見え隠れしています。
米山氏がアートトラック好きということと、これまでも東京オートサロンに出展して来た様々なコンセプトモデルを手掛けてきたこともあり、そんな彼だからこそ、このアイディアと社会性に気付き大発命を誕生させたのでしょう。












































































