まさかの「“トヨタ”ノランボルギーニ」!? “水平対向エンジン”搭載の「スポーツカー」! “ニセウルス”に仕上げられた“クオリティ高すぎマシン”「NATS ウルス86」とは
2019年の東京オートサロンで会場をどよめかせた、トヨタ「86」ベースの「ウルス86」。スーパーカーの顔を持ちながら荷台を備えた奇想天外なマシンの正体は、いったいどのようなクルマだったのでしょうか。
スポーツカー×スーパーSUVの衝撃
2026年2月13日から15日にかけて、インテックス大阪(大阪市住之江区)で西日本最大級のカスタムカーの祭典「大阪オートメッセ2026」が開催されます。
これまでの各地のカスタムカーの祭典を振り返ると、注目を集めた興味深いカスタムカーがあります。今回は、その中から「東京オートサロン2019」で異彩を放っていた一台のカスタムカー「NATS ウルス86」を紹介します。
ウルス86の製作を手掛けたのは、千葉県成田市にある「日本自動車大学校(NATS)」です。
同校は東京オートサロンの常連であり、毎年、学生たちが実習の一環として製作したユニークなカスタムカーを出展しています。彼らの作品の多くは、単なるショーカーにとどまらず、実際に車検を取得して公道を走行することを前提に作られているのが大きな特徴です。
コンセプトは、車名が示す通り、トヨタのスポーツカー「86(ハチロク)」に、イタリアのスーパーSUVであるランボルギーニ「ウルス」の要素を掛け合わせるという大胆なものです。
通常、86のカスタムといえば車高を下げるのが主流ですが、このモデルではあえて「リフトアップ」を選択しました。
さらにボディ後部を大胆にカットして「ピックアップトラック化」するという、常識にとらわれない独自性を打ち出しています。エクステリアは、一見するとベース車両が何かわからないほどの変貌を遂げています。
フロントフェイスには、ウルスの特徴的なバンパーデザインが再現されています。これは既存のキットを流用したものではなく、学生たちが一から造形した力作です。鋭角的なラインが見事に表現され、本家にも劣らない迫力を醸し出しています。

最大の特徴は、キャビン後方に新設された荷台です。クーペボディの美しいラインを崩すことなく、Cピラーから後ろをトラック形状に作り変える作業は、強度確保やデザインの整合性を含め、大変な苦労があったことが想像されます。
足元には大径の20インチホイールと、265/50R20という肉厚なオフロードタイヤを装着しました。リフトアップされた車高と相まって、スポーツカーベースとは思えないタフでワイルドなシルエットを構築しています。
パワートレインは、ベース車両である86に搭載されている「FA20型」2.0リッター水平対向4気筒エンジンをそのまま使用しています。なお、エンジンスペックの詳細や、駆動方式がFR(後輪駆動)のままなのかといった詳細は未公表となっています。
しかし、信頼性の高い水平対向エンジンと、ワイルドなピックアップボディの組み合わせは、見た目だけのカスタムカーではない走りの楽しさも予感させてくれます。会場での反響は大きく、異なる要素を融合させた姿に多くの来場者が足を止めました。
SNSなどでは、「見た目の意外性に驚いた」「86をトラックにする発想が面白い」といった、その独創性を評価する声が多く見られました。また、学生ならではの自由な発想と、それを形にする技術力の高さに対しても、好意的な反応が寄せられていました。
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「大阪オートメッセ」は、2026年2月13日〜15日、インテックス大阪で開催されます。今回もきっと心躍るカスタムカーが出展されることでしょう。期待しましょう。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。























