トヨタが「新たなハイエース」発表! 通称「9型」登場で「23年目の進化」どう変わった? 「トップ・オブ・商用バン」 ライバル「キャラバン」と上級グレード同士で「徹底比較」してみた
2026年1月13日、トヨタは人気商用バン「ハイエース」の一部改良を発表しました。9型となったハイエースと現行のキャラバンはどう違うのか、その差を見ていきましょう。
待望の「レーダークルーズコントロール」を搭載!
トヨタは2026年1月13日、「ハイエース」の一部改良を発表しました。
2月2日より発売されます。
2004年の現行型(200系)デビューから早くも23年目を迎え、通称「9型」となったロングセラーモデルの新ハイエースと、2012年に登場し、こちらも常に進化を続けるライバルの日産「キャラバン」はどう違うのか、その差について見ていきましょう。

先進装備の拡充などが行われ、大きく戦闘力がアップしたハイエース。
一方2025年8月に改良が加えられて、クラス初の「インテリジェントクルーズコントロール」を搭載したキャラバン。
それぞれの最上級グレードである「スーパーGL ダークプライムII」(特別仕様車)と、「キャラバン GRANDプレミアムGX」を軸に、その差を比べていきます。
なお比較条件を合わせるため、ハイエースはロング・標準ボディ・標準ルーフ・標準フロア・5ドア車両で比較します。
まずそれぞれのボディサイズから。
ハイエースは全長4695mm×全幅1695mm×全高1980mmでホイールベースは2570mm。荷室寸法は荷室長3000mm(2名乗車時)×荷室幅1520mm×荷室高1320mmです。
対するキャラバンは全長4695mm×全幅1695mm×全高1990mmでホイールベースは2555mm。荷室寸法は荷室長3055mm(2名乗車時)×荷室幅1520mm×荷室高1325mmです。
ボディ全高が10mm高いキャラバンは、ハイエースよりも荷室長が55mm長く、荷室高が5mm高くなっています。より長尺のものを積み込むという際には、キャラバンの方が利便性は高いでしょう。
次にハイエースで大きく変わった先進装備を見ていきます。
衝突回避支援機能「プリクラッシュセーフティ」の検知範囲を拡大し、従来の車両、歩行者、自転車運転者に加え、自動二輪車(昼間)の検知にも対応しました。特に事故の多い交差点での安全性が向上しています。
また、ロードサインアシストが追加されました。道路標識を自動認識し、速度制限、一時停止、転回禁止、信号機などの情報をメーター内のディスプレイに表示。赤信号の見落としがあった場合は、ディスプレイの点滅とブザーで注意を促します。
そして待望の「レーダークルーズコントロール」が追加されました。
全車速追従機能とカーブ速度抑制機能を備えたアダプティブクルーズコントロール(ACC)で、車速に応じた適切な車間距離を保ちながら、先行車に追従します。先行車が停止すれば自車も停止し、先行車の発進後はドライバー操作で追従走行を再開できる機構です。なお、停止保持機能は付いていません。
そしてパノラミックビューモニターが標準装備され、助手席側フロントアンダーミラーが廃止されました。また、全車にBi-Beam LEDヘッドランプ(マニュアルレベリング機能付)を設定。夜の視認性も高くなっています。
対するキャラバンは、インテリジェントエマージェンシーブレーキ+VDC+ヒルスタートアシスト+EBDを装着し、フロント&バックソナーを備えます。
また、踏み間違い衝突防止アシストや標識検知機能、先行者発進お知らせにLDW(車線逸脱警告)が備わり、もちろんインテリジェントクルーズコントロールも標準装備。また、タイヤ空気圧警報システムまでも備えているのが特徴です。
さらに「インテリジェントアラウンドビューモニター(移動物検知機能付き)」やインテリジェントルームミラーも装備されています。
先進の安全装備で比べると、ほぼ五分五分となっている両者。最上級グレードに関しては、ほとんど装備が変わらなくなりました。
ただハイエースは全車でパノラミックビューモニターを搭載し、フロントアンダーミラーが廃止されているのですが、キャラバンではルートバンとDXグレードにはアラウンドビューモニターが装着されず、フロントアンダーミラーが残ったままです。
法人ユーザーが多いDXグレード同士で比べてみると、ハイエースの方がより先進的な装備が多く備わっていることが分かります。
さらにハイエースに備わっているバックドアを好きな角度で止められる「フリーストップバックドア」は、かなり便利な機能です。機能性や使い勝手を考えると、ハイエースの方が頭一つ抜けた感じがあるでしょう。
※ ※ ※
かつて大小さまざまなモデルで激しい攻防を繰り広げていたトヨタvs日産の戦いですが、ハイエースとキャラバンのガチ対決はいまや貴重な存在といえ、その攻防はこれからも続いていきそうです。
なお現状で両者を比べると、9型ハイエースの方が新しい分、より「買い」といえるかもしれません。
ただしキャラバンの場合、「マイルーム」「マルチベッド」などの車中泊モデルや、カスタムカー「AUTECH(オーテック)など、個人ユーザー向けのさまざまな仕様が用意され選択肢の幅が広いなど、独自の特徴を持っており、なかなか悩ましいところです。
なお両者の価格(消費税込み)は、ハイエース スーパーGL ダークプライムIIが377万4100円から、キャラバン GRANDプレミアムGXは351万3400円からです。
Writer: 赤羽馬
金融業・自動車ディーラー営業マンを経て、ライターとして独立。幼少期からの自動車カタログ収集癖あり。エンドユーザーに役立つ話や経済・金融とクルマに関する情報を発信中。




























































































