”原チャリ”より安い! ホンダ「スポーツ“クーペ”」がスゴイ! 1.5リッター「直4」搭載&走りの「6速MT」もアリ! スクーターより手頃な「格安クーペ」CR-Zとは
2025年4月に施行された新基準原付。その新車価格を下回る予算で、ホンダが誇るハイブリッドスポーツ「CR-Z」が狙えます。はたしてMT車も選べる格安中古車事情はどのようなものなのでしょうか。
原チャリより安い「ライトウェイトスポーツカー」という選択
2025年4月1日から施行された「新基準原付」は、最高出力を4.0kW以下に抑えるなど、原付一種の新たな区分基準に適合させたモデルが対象となります。
この新たな区分基準に適合するモデルとして、ホンダは2025年11月に「Dio 110 ライト」を発売しました。その価格は23万9800円で、ホンダの新基準原付ラインナップでは最も安いモデルです。
いっぽう、同ラインナップで最も高いのは「クロスカブ110 ライト」の40万1500円となっています。
こうした新車バイクの価格帯に対し、中古車市場では驚きの選択肢が浮上しています。
中古車市場に目を向けると、新車の“原チャリ”より安い35万円以下の予算で、ホンダ「CR-Z」が射程圏内に入ります。
35万円以下の個体はそこそこ選びやすい流通台数があり、最新の原付一種バイクの購入を検討している層にとっても、無視できない存在となっています。
CR-Zは、2010年2月に「21世紀のライトウェイトスポーツ」を掲げて登場したハイブリッド専用スポーツカーです。1代限りでモデル廃止となりましたが、今なお根強いファンを持つ一台です。
2010年のデビュー後、2012年9月の中期型、2015年8月の後期型と進化を続け、2017年1月をもって販売を終了しました。
「Hybrid Motion」をコンセプトに開発されたその姿は、往年の名車「CR-X」を彷彿とさせる、テールエンドをスパッと切り落としたコームバック形状のクーペスタイルが特徴です。
1.5リッター直列4気筒エンジンに、ホンダ独自のハイブリッドシステムである「IMA」を組み合わせています。
最大の特徴は、ハイブリッドカーとして世界で初めて、6速MTを採用したことです。エコカーの代名詞だったハイブリッドに”操る楽しさ”を持ち込んだこの独自の立ち位置は、大きな話題となりました。
35万円以下の格安な個体であっても、この走りの6速MT車を選択できることは車好きにとって大きな魅力です。また、MT・CVT車ともにボタン一つで特性を切り替えられる「3モードドライブシステム」をホンダ車として初採用しました(制御はトランスミッションによって違いあり)。

これにより、エンジンのレスポンスやモーターアシストの特性は「SPORT」「NORMAL」「ECON」の3段階に設定可能。この機能は、その後の多くのホンダ車に普及するシステムの先駆けとなりました。
現在、35万円以下の予算で狙える中古車市場の状況を確認すると、2010年から2011年式が多数を占めています。
2012年式もちらほらと見受けられますが、走行距離は少ない個体でも9万kmから12万km台のものが流通している状況です。グレードは、上級の「アルファ(α)」が多くを占めているのが現状です。
この価格帯で流通しているのは、デビュー当初の前期型(ZF1型)にあたります。ボディサイズは全長4080mm×全幅1740mm×全高1395mmと非常にコンパクトです。
「フィット」よりも短い全長とワイドなトレッド、そして2435mmの短いホイールベースにより、キビキビとしたハンドリングを実現しています。
パワートレインは、1.5リッターのi-VTECエンジン(LEA型)に薄型のDCブラシレスモーターを組み合わせています。エンジン出力は6速MT車で114PS、CVT車で113PSを発生し、さらに14PSのモーターが加速をアシストします。
前期型では、バッテリーにニッケル水素電池を採用しています(後期型ではリチウムイオン電池)。
主力グレードであるアルファは、16インチ軽量アルミホイールやHIDヘッドライト、本革巻きステアリングなどを標準装備した質感の高い仕様です。
当時の新車価格は249万8000円でした。新車のバイクと比較しても、クルマとしての利便性やスポーツ性能の高さは圧倒的といえるでしょう。
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かつては高嶺の花で手が届かなかったCR-Zも、現在では35万円を切る価格で手に入るようになりました。今回紹介したモデルであれば、ホンダ車ならではの信頼性により故障リスクは比較的低いといえます。
ただ、万が一故障したときの修理費用は、このクラスのスポーツカーゆえにそれなりに高くつきます。購入時には整備記録簿の確認などの状態チェックをしっかりと行うことが大切です。
新車の原付バイクを選ぶか、格安のハイブリッドスポーツを選ぶか。35万円という予算が生み出すこの比較検討は、日常の移動を特別な時間へと変えてくれるはずです。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。














































































